【マンゴー栽培】マンゴーの栽培暦(2016年2月編)

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ブログをご覧の皆様こんにちは!

管理人のとしです。

本日のブログは、7月中旬から8月上旬に出荷完了を目指した、マンゴー(アーウィン種)の2月の栽培暦について紹介したいと思います。


 

 

マンゴーの生育相

2月の生育相といえば、出蕾が7割を目指したいところです。

出蕾の様子については、こちらの写真を用いて下記の記事で紹介しています。

2016年1月15日現在のマンゴーの花芽

マンゴーの芽も動き出してきました!
 

気温が低いと、植物の動きが鈍くなりそうと感じるものですが、この気温の低い時期でも確実に成長しています。

日々の見回りで、注意深く観察したいものです。

 

2月の主要管理作業

2月は、出蕾が確認できたら、施肥を行うことと強い枝の誘引を解く作業がメインとなります。

施肥についてですが、私は、夏季剪定前に土壌診断試験という化学的に土壌のph等について調べる試験を行なっています。

私の園では、土壌診断試験の結果より、今年の冬期の施肥についても控えるつもりで計画していますよ。

土壌診断試験について記した記事は、こちらとなっています。

 

全ての植物においても言えることですが、真っ赤に熟した、マンゴーを育てる為にも、「土づくり」が大変重要となってきます。

私の経験ですが、土壌が育てる植物が好むphに変化してくると、明らかに植物の成長度が変わってきます。私のマンゴーも今年は、葉色がかなり改善されてきていて、葉数についても充実していると言えますよ。

「誘引」についてですが、「誘引」は、出蕾させるために樹を弱らせる目的でおこないます。(整姿の目的もありますが・・・)

出蕾が確認できたら、あとは強い誘引は、樹の成長の妨げになりますし、確認後は、下方へ引く誘引よりも、枝を上方へ吊り上げる誘引の方が大切だと私は考えています。

 

2月の主要管理作業のポイント

  1. 管理作業の留意事項
    • 7割の枝で出蕾を確認したら、タニ部分を閉め昼温についても保温する。
    • 有葉花の葉は、展葉前に早めに除去する。
       
  2. ハウス・灌水管理
    • 施肥後は、たっぷり灌水する。

以上のことが主要管理作業のポイントとなりますが、有葉花の葉の除去作業は、徹底しておこないたいところです。

これは、有葉花の葉が開き始めると、害虫である「スリップス(チャノキイロアザミウマ)」の食料となってしまいます。害虫の蔓延を防ぐためにも、最初から害虫の餌がビニールハウス内に無い状態にしておきたいものです。

 

2月の対象病害虫

上記でもふれましたが、2月に気をつけたいのは、「スリップス(チャノキイロアザミウマ)」となります。

一度、発生させてしまうと「スリップス」は、とても厄介な害虫です。

2月上旬から中旬頃から「スリップス」の天敵である「スワルスキーカブリダニ」をビニールハウス内へ放飼して、「スリップス」の発生に備えたいものです。

「スワルスキーカブリダニ」とは、「スリップス」を食べる生物です。ティーパックのようなものに入って販売されていて、それをマンゴーの樹の枝に吊るすように設置していきます。

スワルスキーカブリダニについての記事は、こちらとなっています。

 

あわせて「スリップス」に関するページもご覧ください。

 

本日のまとめ

害虫は、餌があると蔓延しやすいので、新葉を切除した後の切除ゴミを早急にビニールハウスの外へ持ち出したいところです。

また、ビニールハウス内から雑草を取り除き、ビニールハウス外周の草刈りについても徹底しておきたいところですね。

2月は、開花に備えて、受粉を手伝う昆虫の準備にもとりかからなければなりません。

気温が低いときや曇天のときは、肝心の「ミツバチ」が元気よく飛び回ってくれません。

そんな時に頼りになるのが、「ハエ」となりますが、ハエを培養するのにも2〜3週間は、必要となってきますので、開花予想から逆算して、昆虫の準備を進めたいところです。

本日のブログは、ここまで!

それでは、また明日~


 

 
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