ブログをご覧の皆様こんにちは!
管理人のとし( @kedokumango )です。
現在、来年度への向けての剪定作業を8月20日〜22日の3日間で行いたいと計画しておりますが、マンゴーの樹は、剪定完了後に、「お礼肥」を与えるものなのですが、ここでただ闇雲に施肥を行えば良いというものでもなく、土壌診断試験を行い適正量の施肥を与えたいものです。
昨日、試験センターに提出していた土の診断結果が出ましたので、ブログに記録しておきたいと思います。
試料採取
今回は、ビニールハウス内の下図の位置で土を採取しました。
外側の赤枠がビニールハウスの外周であると考えて下さい。
中の2本の赤線は、谷部となっており、3連棟のビニールハウスということになります。
◯付きの数字は、今回の採取箇所となります。
①から③の列には、11本のマンゴーが定植されており、ビニールハウス内には、合計66本のアーウィンが定植されています。
通常の土壌診断試験では、採取箇所は、畑の4隅と中央部で合計5箇所程度で良いと思うのですが、今回は大事をとって細かい値が知りたかったので、表土と表土下15cmの土も試験してみることにしました。
これは、マンゴーは定植する際に、防根処理を行うわけですが、私の場合は、マンゴーをサンテナ(収穫箱)に植えてから、畑に植え付けています。よって、肥料の効き方がピンポイントで違うはずなのですよね。
そこで、今回は、このような採取の仕方をとっておりますよ。
サンテナ(収穫箱)とは、こういったものです。
採取の方法は、ただ土を集めるだけです。私が試験をお願いした試験上では、1ヶ所あたり「湯のみ1杯程度の土」で試験できるそうです。
試料の採取方法について
私は、このように採取しましたよ。
まずは、「たらい」に試料となる土を適当に採取します。私自身、大学時代に実習で土質試験について学んだことがありますので、ここで試験場が試験しやすいようにゴミなどを除去しました。
あとは、試験上に持ち込むためにスーパー等のお買い物袋に土を入れて完了です。
写真では、わかりやすいように大きな袋に入れて写真を撮っていますが、湯のみ1杯程度の土ですので、もっと小さな袋でも全然OKです!
試験結果
試料提出から1週間程で試験上より試験が完了した旨の連絡がきました!
こちらが今回の試験結果となります。
今回の土壌診断試験では、PhとECについて調べて貰うように依頼していましたので、そちらの値についての結果が「土壌診断処方箋」としてプリントアウトされていました。
まず、Ph(ペーハー)なのですが、概ね良いようですが、1箇所だけ標準値ギリギリの箇所があります。この樹について考えてみたのですが、やはり今年は、着果が少なかった樹であります。土壌診断処方箋では、石灰を与えるように書かれていましたので、今回の施肥では、微量の石灰投入が必要なようです。
続いてECについてです。こちらは、処方箋での標準値が1となっていますが、「鹿児島県農業普及課」の果樹担当の方にお聞きしたところ、「0.3」が標準だと考えて下さいとのことでした。
となると、私のマンゴー園の土は、ECが高すぎますね。
今年は、剪定完了後に施肥をたっぷりと行う予定でしたので、あらかじめ土壌診断試験をおこなって正解でした。これだけECが高いのに、さらに施肥を行うと根痛みが出てしまう可能性もありますからね。
こういった「土壌診断試験」結果をふまえまして、今年のお礼肥は、見送ることにしましたよ。しかし、新芽が吹き出し枝の固まりを促進する為に、液肥の使用について今後検討していきたいと思っています。
本日のまとめ
今回、ECが高いということで、「鹿児島県農業普及課」に相談したところ、水を与えられる時期に、水をどんどん与えて土壌の下方へ流し出すしかないとのことでした。水を与えられる時期とは、まさに剪定直後の時期です。
これから、剪定に向けて樹を潤ましていく状況づくりに入りますので、その辺も考慮しながら、灌水作業を行なっていく予定です。
こんな時、現在進行中の「徳之島ダム」からの散水計画がもっと早く進んでいれば作業が効率的に進むのにと「モヤモヤ」した感じがしますね。
「あぁ〜、早くダムの水よ来い!!」という気持ちが募るばかりですが、それも近い将来可能になるわけですし、今年は、手持ちの資材でカバーしていきたいと思います。
今回、「土壌診断試験」を行なってみて感じたのですが、手軽に行える試験ですし、今後、作物を植える時には、絶対に行なっていきたいと思いました。やはり化学的根拠に基づく手法で「強い農業」を目指していきたいものでありますよ!!
本日のブログは、ここまで!
それでは、また明日~