ブログをご覧の皆様こんにちは!
鹿児島県「徳之島出身」のブロガー とし( @kedokumango )です。
現在の南国「徳之島」でのマンゴー栽培では、頂芽の成長が、一段落し次々と花芽が上がってきています。本日のブログは、より良い品質の為に当農園で行っている、花芽の整理について紹介したいと思います。
花芽の整理が必要な理由
良いマンゴーを作るためには、まず昆虫による受粉が必要不可欠となってきますが、それ以前に健康で勢いの強い花を咲かせる必要があります。
マンゴー栽培では、花を上に吊り上げる作業をこれから行ってまいりますが、これは、花を太陽に良く当てるために行っていることで、作業的には、花が咲く直前の作業となってきます。
それとは、違って、花が咲く前に、蕾の段階から行う作業があります。
それが花芽の整理です。上記で、花を太陽に良く当てたいということは、書きましたので、1本の花穂でも陽の当たりにくい下方より上方にある花のほうが有利になることは、わかると思います。
また、1本の花穂で、たくさんの花と少ない花を咲かせた時に、どちらが強いかは、少なく咲かせた方が、勢いの強い花を咲かせることが出来るのも想像出来ると思います。
そこで、マンゴーの樹に無駄な力を使わせずに、開花した花のみに全エネルギーを集中させるために行うのが、「花芽の整理」です。
マンゴーの花芽の整理 例1
それでは、花芽の整理を行っていく様子を例を挙げて見てみましょう。
まずは、花芽を整理する前の状態です。
1本の花穂から、これから花を咲かせる芽が沢山でていますよね。特に赤丸を付けた部分に注目して下さい。
この部分が、私が言う将来的に太陽の光を受けにくく、無駄な花となる可能性のある部分です。
これを、現在の花を咲かせる前の段階で切除していく作業を行ないます。
こちらが、切除後の写真です。
どうでしょうか?
2枚の写真を比べると、下方の花芽を取り除いたことがわかりますよね。
この作業を、全ての花穂に施していきますよ。
マンゴーの花芽の整理 例2
1回だけの例では、伝わりにくいでしょうから、同じようなもので、もう1度、作業例を紹介したいと思います。
こちらが作業前の写真です。
そして花芽の整理後の写真です。
先程の例のものと比べると、まだ小さい花芽ですが、こういったものもピンセットを用いるなどして、一つ一つ丁寧に取り除いていきます。
こうすることで、マンゴーが、花を咲かせる際に本当にエネルギーを使わせたい部分にのみ力を送ることができますので、強い花を咲かせることが可能となりますよ。
本日のまとめ
今回、紹介した花芽の整理ですが、これをしないとマンゴーが着果しないといことはないです。
ただし、受粉の確立を上げ、強い花を咲かせて、品質の良いマンゴーを収穫する為には、不可欠な作業となってきますよ。
この作業を行うときの注意点についてですが、2つあります。
それは、
ということになります。
天候が良い日に作業を行った方が良い理由は、下記記事に詳しく書いていますので、こちらも合わせてどうぞ!
最終的には、マンゴーの果実は、1本の花穂から1個の果実を収穫することを目標としていきます。
よって、1000個の果実を収穫する際には、1000本の花穂で、この作業をする必要があります。
地道な作業ですが、丁寧にやっていくことで、美味しいマンゴーの収穫に繋がります。
計画的に進めていきたいものですよ!
本日のブログは、ここまで!
それでは、また明日~