ブログをご覧の皆様こんにちは!
管理人のとしです。
今期は、暖冬ということで露地栽培の「アボカド」や「ブルーベリー」が早期に開花をむかえるという状況となっている、南国「徳之島」ですが、ようやくマンゴーの花芽にも動きが見え始めてきましたので、ここに記録しておきたいと思います。
2016年1月15日現在の頂芽の様子
今回、小タイトルに「頂芽」という表現を用いていますが、これが、マンゴー栽培で「花芽」と呼んでいるものとなっていまして、この頂芽が、これから、どんどんと膨らんできて、そこから花軸が伸びて、その先端部分に花をつけます。
今回、動きがあったというのは、茎の成長天のところが少しずつ盛り上がってきていたものが、芽としてわかるぐらいに伸びてきたことを指しています。
こちらが、現在の成長天部分の様子です。
赤書きで矢印を入れているところが、上記で述べている「花芽」です。
現在は、1cm程頭を出した状態となっていますが、これが2cmまで伸びて、尚且つ、ビニールハウスの全体の7割が、この状態になったら、日中もビニールハウスを閉めて、保温を開始します。
この時期の換気の大切さ
今の時期は、日中に天候が良くて、夜間に冷え込むと温暖差で結露が生じ、朝方は、ビニールハウス内でポツポツと水滴が落ちてくることがあります。
マンゴーにとって、湿度というのは、「炭疽病(たんそ病)」が発生しやすくなってしまいますし、大敵なんですよね。
そこで可能な限りの換気作業が必要となってくるのです。
しかし、マンゴーの樹は、10度を下回ってくると弱り始めます。また、花を咲かせる為には、最低温度を15度まで下げる必要もあります。
これってどういうことかと言いますと、日中は、冬場といえども太陽が照ればビニールハウス内の温度は、軽く20度くらいまで上昇してしまいますし、温暖な徳之島でも気温の低い時には、10度付近まで気温が下がってしまいます。
よって日中は、ビニールハウスのサイド部のビニールを巻き上げて、換気を良くして、夜間は、サイド部のビニールを降ろして温度を保つ必要があるのです。
これが、夜をむかえるためにビニールハウスのサイド部をおろした状態です。
完全に閉めきるのは、通気性が悪く、かえって悪影響となりますので、最下部のほうは、20〜30cm程あけておくようにしています。
今の時期は、毎日、朝にサイドのビニールを巻き上げて、夕方には、おろすといった作業が日課となっていますよ。
こういった温度管理をおこなった状態だとビニールハウス内に設置している記録式の温度計では、このように記録されています。
右側の最高温度は、20度を記録し、左側の最低温度は、11度となっていますよね。
これは、上手く温度管理されている状態だといえますよ!
これが、最高温度と最低温度の差が10度くらいあると一発で、結露が生じて朝には、水滴がポツポツと落ちてしまいます。そうならない為にも注意しておく必要がありますね。
本日のまとめ
私が、マンゴー栽培を始めてから数年がたちましたが、こういったビニールハウスのサイド部やタニ部の開閉作業を、コマメに調整しながらやることが、健全な樹づくりになるものだと、ここのところ強く感じています。
樹は、植物で生きています。育てる人の「今日は忙しい」という理由を、樹は聞いてくれません。
常に樹にとって、良い状態にしておくことは、必ず良い結果をもたらせてくれますので、幾度もの開閉作業でビニールが弱くなるといった欠点もありますが、私は大切な作業だと考えていますよ。
本日のブログは、ここまで!
それでは、また明日~