ブログをご覧の皆様こんにちは!
管理人のとしです。
だんだんと気温も上昇し始めたと思ったら、2016年4月も終わりとなってきましたね。
そこで、本日のブログは、7月中旬から8月中旬の出荷を目標とした「マンゴーの栽培暦(2016年5月編)」ということで、5月の栽培暦をまとめたいと思います。
5月の生育相
5月のアーウィンマンゴーの生育相では、果実の肥大期となっています。
この肥大期に入る前に大切な作業として「摘果作業」があります。
ここでの果実の見極めが大変重要でして、毎年、悩みながら果実を切り落としていますよ。
私の園でのアーウィン種は、現在、大きいもので、小豆大ぐらいの大きさとなっています。
こちらの写真では、一番大きいもののまわりに小さな果実が、まだ残っていますよね。
「摘果作業」とは、この不要な果実を落としていくわけです。
こちらの写真が、不要な果実を切り落とした様子です。
このように摘果作業を進めていき、最終的には、1つの花軸に3〜5玉を残すようにしていきますよ。
5月の主要管理作業
5月の作業では、本来でしたら、最終的に残す果実を選ぶ「仕上げ摘果」と「玉吊り」が主要作業となっていきます。
今年の園の成長度としては、若干遅れが見られていますので、5月上旬のゴールデンウィークを利用して、粗摘果を進め、5月中旬頃に仕上げ摘果に入っていくものと予想しています。
全体的な流れとしては、上記のようになっていきますが、開花が早かったものは、すでに玉が大きくなってきていますので、順次、仕上げ摘果と玉吊りを同時に進めていくことになります。
5月の灌水量
5月上旬の梅雨入り前の時期には、急激に気温も上昇してきますので、果実の「日焼け」も心配になってきます。
この「日焼け」は、ビニールハウスの西面で発生し易いので、日焼けを起こさせないためにも、土壌が乾かないように灌水を行う必要があります。
私は、昨年もそうでしたが、この肥大期に沢山水を与えることが大切だと感じていますので、晴れ間をみて、積極的に灌水していきたいと考えていますよ!
5月の対象病害虫
5月に入ると、気温が上昇することから害虫の行動も活発化してきます。
特に「ハダニ類」「ハマキムシ」「ドクガ類」「コナカイガラムシ類」の害虫には、注意したいものです。
ビニールハウスという密閉された空間で、かつ気温が高い状態で推移すれば、爆発的に害虫は、繁殖してしまいます。
発見したときは、早期の対処を心がけたいものです。
そのことから、スリップス(チャノキイロアザミウマ)の対策として、ビニールハウス内には、スワルスキーカブリダニを放飼していますが、スリップス以外の害虫を発見したときは、即座に農薬に頼る手段を選択することも大切となってきます。
5月の対象病害虫に関してまとめた記事は、こちらです。
本日のまとめ
本日のブログでは、「日焼け」についてふれました。
この「日焼け」ですが、発生する時期が、大きく分けて2回あります。
それが、梅雨入り前と梅雨明け後の2回です。
梅雨明け後ともなると、果実が、かなりの大きさとなっているので、「日焼け」してしまうと一目で発見することが出来ますが、果実の小さい、梅雨入り前の時期ですと、発見しにくくなってきます。
土壌の乾きを防ぐことで、「日焼け」を防ぐことが可能ですから、湿度の上昇による病気の発生に留意しつつ、灌水を行なっていく必要がありますね。
私は、少なくとも晴れた日を累計して、7日に1回は、灌水するつもりでいますよ!
それと、これからの時期で怖いのは、害虫ですね。
少しでも食害を受けてしまうと、後々まで傷が残ってしまいます。
害虫についても毎日の見回りで、早期に発見できるように心掛けていきたいものですよ!
色々な心配もありますが、これからの果実の肥大は、目を見張るものがあります。
特に満開後から30〜40日の間の肥大期に凄いものがありますので、この期間に集中して、「摘果」を進めていくことも大切な作業となっていますよ!
収穫が、すぐそこまでやってきています。
後悔のないように頑張っていきたいものですよ^^
本日のブログは、ここまで!
それでは、また明日~