本日は、マンゴーの害虫「マンゴーハダニ」について記録しておきたいと思います。
こちらは、私の園で一度、確認したことがありますが、ビニールハウス入り口に防虫ネットを常時張るようにしたところ、それだけでも効果を見せております。こちらも発生を確認したら、早期の対応を心掛けたいところです。
今回も「鹿児島県農業普及課」から頂きました資料を参考としております。
マンゴーハダニ
1 被害の様子及び生態
- 被害葉は、かすり状(白い斑点状)の食痕を生じる。食害により、光沢を失い、程度がひどいと黄化・落葉する。樹体の光合成能は、低下する。
- 成虫は、体調約0.5mm前後、前胴体部は、鮮紅色、後体部は、濃赤色である。硬化した葉の表側に多い。
- 低温期以外の3月〜11月は、いつでも発生し、虫数の増加と減少を繰り返す。
2 防除方法
「耕種的防除方法」
- 防虫ネットの等の利用。
- 人の出入りに注意する。特に、発生園に入った場合、服に付着している可能性がある。他園へ行くときは、服をよく叩く、着替える等の注意を怠らない。
- 乾燥状態での被害拡大が多い。ビニールの被覆園では、観察を怠らない。
「薬剤防除方法」
- 発生後の防除。高密度になると防除ムラも発生しやすくなる。早期発見し防除を行う。
発生 初期 |
マシン油系 | |||
クミアイアタックオイル | 100 | 緑枝硬化期〜出蕾期 | × 1日 | |
日農スプレーオイル | 100 | 10月〜3月 | × 1日 | |
ハーベストオイル | 100 | 収穫後〜萌芽前 | × 1日 | |
交差抵抗系 | ||||
カネマイトフロアブル | 1,000 | 年1回 収穫7日前 | ◯ | |
サンマイト水和剤 | 1,000〜1,500 | 年2回 収穫30日前 | × 30日以上 | |
ヒトラジン系 | ||||
マイコーネフロアブル | 1,000 | 年1回 収穫7日前 | × 約14日 | |
バロックフロアブル | 2,000 | 年2回 収穫7日前 | × 40日以上 | |
ピラニカ水和剤 | 1,000 | 年1回 収穫14日前 | × 30日以上 |
菌系統の病気もそうですが、他の園へ行った後には、身につけていたものに付着している恐れがあります。私の知人では、他人のビニールハウスに行った後は、風呂に入ってから、自分の園に入るという方もいらっしゃるぐらいです。
安全・安心なマンゴーの為にも、細かな心遣いで防げるものは、防いでおきたいものですね。
次回は、マンゴーの害虫「チャノホコリダニ」についてまとめたいと思っておりますよ。
本日のブログは、ここまで!
それでは、また明日~