【マンゴーの栽培暦_2016年8月編】マンゴー収穫後の作業について

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ブログをご覧の皆様こんにちは!
管理人のとしです。

2016年8月も中旬となってしまいました。来期の7月中旬から8月中旬の収穫・出荷を目標とした栽培型での8月における栽培暦を紹介したいと思います。


 

 

8月はとにかく夏季剪定が重要です!

現在、私のビニールハウスでも「夏季剪定作業」を進めているところですが、マンゴーの収穫後は、なんといっても、この「夏季剪定作業」が重要となってきます。

しっかりとした剪定作業で、丈夫で健全な樹づくりを目指したいものです。

8月の生育状況と管理

8月上旬における管理としては、剪定の早晩と対応が必要だということになります。

剪定が早ければ、それだけ新芽の充実が早まりますし、遅れると新芽の吹出しを促進する必要があります。

植物栽培において「コレだ!」という答えがないのが、難しいところですが、これは、経験したことを栽培記録として残し、自分のものとしていくしかないので、常日頃から農作業日誌をつけておきたいところです。

管理作業の要点

剪定時期で、枝の伸びや枝はの充実程度が変化します。最終的には、先端がふくらみ充実した枝を確保する。枝はの充実が悪いと、花が少なくなる可能性があります。

  1. 剪定が早い場合の3節目の対応
     
    • 3節目が発生した場合、葉面散布や保温して充実を促進する。
       
    • 充実が遅れると判断したときは3節目の葉を速やかに除き(軸は残す)消耗を防ぐ。
       
  2. 剪定が遅い場合
     
    • 1節の母枝(成り枝)として充実させる。
       
    • 2節目の充実が悪い場合、葉面散布や保温して充実を促進する。
       
  3. その他
     
    • 樹齢が増すと根も広い。樹が暴れないようにするには、根域い応じて地上部も拡大させた枝配置とする。そのためには間伐が重要となる。

 

主要管理作業のポイント

  1. 管理作業の留意事項
     
    • 剪定は一斉におこない、終了後に施肥を行なう(施肥については、土壌診断試験をおこなって土壌成分を確認してから行なうのが望ましい)。
       
    • 剪定後に発生した芽が、5〜6本と多い場合は、2〜3本程度残して、後は芽欠きする。
  2. ハウス・灌水管理
     
    • 剪定前、たっぷりと灌水し樹体を潤ましておく。
       
    • 施肥後、たっぷりと灌水する。
       
    • ハーベストオイルなどを使用する場合、樹体が潤んでいる必要がある。

私のビニールハウスでも「夏季剪定作業」を進めている最中です。
こちらの記事で紹介していますのであわせてご覧ください。

 

 

8月の主要病害虫

8月は、「夏季剪定作業」をおこなうわけですから、剪定直後は、「切り口癒合」と「かいよう病」に対する注意が必要となってきます。

切り口から菌が入ったという残念なことにならないように、剪定ハサミについてもハイターなどで刃先を拭き取るなどして、一度除菌しておくと良いでしょう。

また、前年度の夏に剪定した枝葉が1年かけて成長してきていますので、葉が密集しているためか、「ハダニ」も発生しやすいものです。

適切な防除作業で、早期根絶を図っていきたいものです。

「かいよう病」と「ハダニ」については、当サイトでも紹介していますので、こちらの記事もあわせてご覧ください。

 

 

本日のまとめ

マンゴー栽培において、8月は喜びの収穫を迎えたら、直後から「夏季剪定作業」と大忙しの日々となります。

私も、毎年「お盆休み」返上での作業が続くわけですが、植物栽培において、植物は成長を待ってくれません。

適切な時期に、適切な対応をすることが最重要となってきますので、人間の勝手な都合で、作業の進めかたを変更することは避けたいものです。

本日のブログは、ここまで!

それでは、また明日~


 

 
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