【マンゴー夏季剪定_その2】マンゴーの夏季剪定作業で気づいた栽培初心者へ伝えたいこと!

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ブログをご覧の皆様こんにちは!
管理人のとしです。

2016年8月14日は、当農園の「夏季剪定2日目」となりました。
その作業の様子と、作業中にマンゴー栽培初心者へ伝えたいことに気付きましたので、綴ってみたいと思います。


 

 

夏季剪定2日目の作業の進捗度

夏季剪定2日目ですが、3連棟のビニールハウスのうち、中央棟を中心に作業を進めました。

下記の写真で、真ん中の棟のことを「中央棟」という表現をしています。


ビニールハウスの外観
“ビニールハウスの外観”

この中央棟ですが、両サイドから離れているということもあり、写真の右側と左側の棟と比べても、とにかく暑いです。
本日は、そんな中での作業となりました。

 

ここで、2日目の作業開始前の写真を見てみましょう!


作業開始前のビニールハウスの様子
“作業開始前のビニールハウスの様子”

マンゴーの成長天が、「梁」に届きそうなぐらいに伸びている箇所もありますよね。
ここまで樹が暴れるということは、まだまだ栄養素についても蓄えが十分にあるのではないか?とも考えるところですが、この背丈を低くすることを中心に作業を進めていきました。

もちろん昨日紹介した、こちらの記事にも記載しましたが、「収穫量より質」を優先させた剪定を意識して作業を進めています。

 

2016年8月14日は、ニュースでも猛暑に注視してくださいとアナウンスが流れていましたが、そんな中でのビニールハウスでの作業は、さすがにこたえました。

あまりにも暑いので、500mlのペットボトルも半日で4本は、飲みながらの作業になりましたが、なんとか2日目も乗り切りました。

こちらが、2日目の剪定作業を終えたところです。


剪定作業を終えたビニールハウス内部の様子
“剪定作業を終えたビニールハウス内部の様子”

ビニールハウスの内部は、換気扇&循環扇をフル稼働で換気をおこなっていますが、さすがにこの時期は、40度近い温度にまで上昇してきます。

そんな中での作業は、とてもたくさん汗をかくからでしょう。上記のように半日で500mlのペットボトルを4本飲んだぐらいでは、お手洗いをもよおすこともなかったです。

夏場のビニールハウスでの作業は、それぐらいに大量の汗をかきながらですから、「自分は大丈夫!」なんて下手な考えを持たないようにして、しっかりと熱中症対策をとりながら作業をおこないたいものです。

中央棟の樹も低く抑えています!

マンゴーの生産者によっては、1棟ずつ作型を変えたり、樹形の作り方を変化させたりしている方もいらっしゃいますが、私は、マンゴー栽培において大切なのは、「超低木仕立て」「通気性の良い樹形」だと考えるようになりました。

そこで中央棟についても、昨日同様に「超低木仕立て」で剪定作業をおこないました。

こちらが剪定を施した樹の様子です。


夏季剪定を施したマンゴーの樹_1
“夏季剪定を施したマンゴーの樹_1”

夏季剪定を施したマンゴーの樹_2
“夏季剪定を施したマンゴーの樹_2”

特に2枚の写真は、背景に剪定していない樹が写っているので、どれだけ樹が低くなるように仕上げられているのかわかると思います。

また、通気性についても枝が上下に重ならないように剪定を施しています。


夏季剪定をおこなったマンゴーの枝
“夏季剪定をおこなったマンゴーの枝”

主幹のところどころに立ち枝を残していることが、わかるでしょうか。
これは、マンゴーの樹は、主幹に直接太陽の光が当たると樹が割れると言われていまして、葉で日陰を設けるために立ち枝も、少し残すように剪定しています。

剪定前の灌水について

マンゴーの剪定を行なう前には、必ず灌水を施しておいてください。

これは、剪定をおこなった際に、傷口から樹液が吹出し、傷口を塞いでくれるからです。

私のビニールハウスでも剪定を開始する2日前に灌水を施しました。
ほら、貯水池の水が減っているでしょ。


貯水池の水が減っている様子
“貯水池の水が減っている様子”

この灌水を行なう時期ですが、剪定を行なう2〜3日前が良いでしょう。
直前の方が良いだろうと前日になんか灌水すると、今度は、ビニールハウスの中の湿度が高くなり、剪定作業を行なう人間への負担が大きくなります。

そのような点からも、2〜3日前に灌水を施してから、剪定作業することをおススメしますよ。

本日のまとめ

夏季剪定作業での注意点ですが、昔は収穫しながら、収穫を終えた樹から、だらだらと剪定を開始していたと聞いています。

しかし、それだと最初に剪定したものと後から剪定したものに日数のバラ付きが生じて、それ以降に栽培していく過程で、作業がやりにくくなってしまうものなのです。

最悪、最初に剪定したものに新芽が吹出して、そこに害虫が着き始めたと過程しましょう。
他の剪定を終えておらず、果実が残っている状態で「薬散」による防除作業が行えず、新芽をやられてしまって、来期の収穫が見込めなくなる。なんて最悪の事態も考えられるわけです。

よって、人間の都合でだらだらと作業期間を延ばすのではなく、一気に短期間で作業を終えることが望ましいのです。

まぁ、理想どおりにはいかないのが、現実ですけどね。
しかし、私は、可能な限り、剪定時期を揃えるように努力していますよ。

本日のブログは、ここまで!

それでは、また明日~


 

 
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