ブログをご覧の皆様こんにちは!
管理人のとしです。
あっという間に2016年3月も中盤を折り返してしまいましたね。
本日のブログは、7月中旬から8月中旬の出荷を目指した「マンゴーの栽培暦(2016年4月編)」ということで、4月の栽培のポイントについてまとめてみたいと思います。
4月の生育相
4月の生育相に入る前に現在の私のマンゴー(アーウィン種)の様子を見てみましょう!
先日のブログで、開花が始まったことは、お知らせしましたが、このように次々と開花してきております。
とても小さくて可愛らしいマンゴーの花ですよね!
さてさて、4月のマンゴー(アーウィン種)の生育相についてですが、本来であれば、「開花終期」→「生理落果」→「果実肥大」へとステージが進んでいくところですが、先程の写真で紹介したものが、今年の1番早いものですから、満開となるのも4月になるでしょうし、生理落果は、それ以降になっていくものと感じています。
ただし、今期は、暖冬で樹への冷やしが足らなく頂芽の上がり方に遅れが見えていたものの、徹底した保温管理をしたおかげで、随分と花芽も上がってきております。
先月からすると、だいぶ追いついてきたという感じを受けていますよ!
4月の主要管理作業
先程の4月の生育相で、4月は生理落果が始まると書きました。これは、昆虫による受粉が完全でなかった実が大豆程の大きさになる前にパラパラと自然と落果していくことを指しています。
この生理落果を見極めながら進めて行く作業が「荒摘果」となります。
この時期に、しっかりと粗摘果をしておくことで、マンゴーの樹に無駄な栄養を使わせないので、今後の果実の肥大のためにも重要な作業となってきますよ。
ここで、マンゴーの樹の1本あたりの収穫の目安を記載しておきます。
例1 例2
2m×4mの横長の樹(=8平方メートル)では、
8×5〜6玉=40〜48玉
直径3mの円状の樹(=7平方メートル)では、7×5〜6玉=35〜42玉
を目標とします。
摘果作業を行なわずに、この数より沢山の果実をつけることは、可能ですが、栄養分が足らずに果実の肥大が得られなかったり、樹が疲れすぎてしまい、来期の収穫量が激減するなどの恐れがありますので、注意が必要なところです。
なお、満開から30〜40日後に摘果を始めることを目標にします。
せっかく着果した果実を、落とすことは、勿体なくて、最初のころは、中々できないと思いますが、心を鬼にして進めていきたい作業となっていますよ。
4月の灌水量
灌水によりビニールハウス内の湿度が上昇し、病気が発生することは、避けたいところですが、灌水を天気の良い午前中に行えば、そのような心配は、少なくて済みます。
病気の心配よりも、花のがくを落としやすくする為に7〜10日に1回、10アールあたり5〜20t程度の灌水で、土壌の水分を確保するように努めたいものです。
病気は、樹が弱っている状態で発生しやすくなります。
私は、今期、積極的な灌水を心掛けていますが、その中で、適正な灌水量で樹の健康を維持することが、病気の予防に繋がるのだと感じていますよ。
4月の対象病害虫
4月の主要病害虫として挙げられるのが、
- 軸腐れ病
- 炭そ病
- 灰色かび病
となります。
上記の病気に有効な薬剤として、スミレックス水和剤1000倍、ストロビードライフロアブル2000倍となってきますが、湿度のこもらない換気作業などで、予防することも可能な病気ですので、適切な管理作業を行っていきたいところです。
上記、病害虫についてまとめた記事は、こちらです。
本日のまとめ
これからの作業は、果実という目標が見えてきますので、とても楽しくなってきます。
しかし、果実が目に見えるということは、害虫の危険にもさらされている状態です。
幼果の状態で傷ついたものが、肥大しても傷は、治りません。
害虫へ対応は、早期発見が重要ですので、毎日の観察と、天候不良時の換気などを徹底していきたいところですよ。
本日のブログは、ここまで!
それでは、また明日~