ブログをご覧の皆様こんにちは!
管理人のとし( @kedokumango )です。
今年の4月に当農園へ見学へいらっしゃった方から、ハワイで食したマンゴーの種を持ち帰ったとのことで、私の元へ送られてきたのですが、その種を植えたのが、2016年9月9日のことでした。
その種が発芽してきましたので、その様子について紹介したいと思います。
種から発芽した「ピリエマンゴー」を見てみよう!
種を植え付けたときに、種が少し乾燥しているかな?なんて感じるところもありましたし、マンゴーの種の固い表面を剥がしている時も、中から虫がでてきたものもありましたから、発芽してくれるかと感じるところもあったのですが、数種類植えたうちの第1号のマンゴーとして「Pirie(ピリエ?ピリー?)マンゴー」が発芽してくれました。
この「ピリエマンゴー」ですが、インターネットで調べてみると、ハワイの方でもスーパーなどには出回っておらず、日本からハワイへ移住した方は、あまりの美味しさから買い求めたくても販売されておらず、各家庭の庭に植えられている、この「ピリエマンゴー」を分けてもらっているとの情報もありました。
他には、「プリンのようなマンゴー」という表現もでてきたりで、これは、マンゴーを栽培するものとしては、すぐにでも食べてみたい気持ちでいっぱいでしたが、ここは、この種に期待するものとしますよ。
それでは、こちらが今回発芽した「ピリエマンゴー」です。
通常のマンゴーも新芽は、このように薄い茶色をしていて、そこから緑色へ変化しながら、樹が硬化していくのですが、この当りは、今まで育ててきたマンゴーと同じと言えそうです。
ただ、新葉の色合い的には、私が育てる代表種の「アップルマンゴー(アーウィン)」より、マンゴーの原種に近い色だと思いました。初めて育てる品種ですし、これから色々と観察していきたいと思います。
発芽した新芽を接写したものは、こちらとなります。
まずは、発芽してくれて第1ステージクリアってところでしょうかね^^
これからの課題
通常、マンゴー農家は、種を植えるのは台木を作る為に「マンゴー原種」の種を植えて台木を作ることはしますが、品種を増やすために食した種を植えるということはしません。
これは、植えた種が親の属性を引き継がずに、良い結果が得られないということからきています。
そういったことをわかっていたとしても、珍しい品種ですし、ここは大切に育てて、ものにしてみたい!という気持ちの方が強いのです。しかし、おそらく今回発芽した「ピリエマンゴー」が初着果するまでには、このまま育てると、7〜8年は、かかると思います。
そこで、数年でも着果を早める方法として、これから2年ほど育てて、健全な穂木が採取できるようになったら、台木に接木するという方法です。台木に接木さえすれば、最短で2年もあれば、着果させることが可能だと思いますし、現在のところそれが最良の方法だと考えています。
そこで問題となるのが、台木に用いる樹なのです。
そうなってくると頭に浮かぶのが、現在計画進行中の「トロピカルツリー計画」なのです。
この「トロピカルツリー計画」というのは、1本のマンゴー原種の枝に今のところ、「アーウィン」「レッドキンコウ」という品種を接いできています。
そこへ、この「ピリエマンゴー」も接いでやろうか?なんて考えているわけです。
上記の接木に関しては、こちらで詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。
本日のまとめ
穂木が取れるくらいになれば、その後は色々な実験をすることが可能なはずです。正直、不安なところが大きいですが、長期的な実験として、進めていこうと考えています。
上記で述べた「トロピカルツリー」の一枝とすることは、間違いないのですが、やはり、沢山のものを混合したりすると、本当の果実の味を確認することが、できない可能性もありますので、純粋なマンゴー原種の台木を手に入れる準備も進めていきたいと考えています。
沖縄へ行って、市場で売られている原種の種を購入してくるという手もありますし、台木自体を扱っている苗屋さんから購入する手もあります。でも、ここまでなってくると「台湾」あたりへ行って、現地のマンゴーを観察しながら、購入してくるのも手かな?なんて考えるようになってしまいましたよ^^
まぁ、数年先の話なのですがね。
これからのことを考えると成長が楽しみになってた「ピリエマンゴー」なのでした!
「ピリエマンゴー」の種を植えたことは、こちらの記事で紹介しています。あわせてご覧ください。
本日のブログは、ここまで!
それでは、また明日~