徳之島で栽培するマンゴーの花吊りの重要性について

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ブログをご覧の皆様こんにちは!
管理人のとしです。

現在、我がマンゴー農園では、毎日のように「花吊り」が行なわれています。本日のブログは、この「花吊り」の重要性について紹介したいと思います。


 

 

現在のビニールハウス内の様子を見てみよう!

4月も中旬に突入しようとして、南国「徳之島」では、日に日に気温も上昇中です。

気温が上昇してくると、マンゴーの樹の動きも活発になってきて、次々にマンゴーの花を咲かせています。

まずは、現在のビニールハウス内の様子を見てみましょう!

ほぼ満開となったマンゴー栽培のビニールハウスの様子

まだまだ小さな蕾の段階のものもありますが、ほぼ満開と言える状態になってきました。

ここまでなってくると、ビニールハウスの中に入らずとも、ビニールハウスに近づくだけで、独特なマンゴーの花の香りがしてきますよ。

さて、本日の本題である「花吊り」ですが、この何本も花を咲かせている枝を、1本1本丁寧に誘引紐を用いて吊り上げていきます。

これが私が「花吊り」と呼んでいる作業です。

上の写真でも、誘引紐を、かすかに確認することができますが、わかりやすいように、もっと近づいて撮影したものがこちらです。

マンゴーの花吊りの様子-1

誘引紐が花軸に2〜3回程巻き付けられてから、上の方へ伸びていることがわかると思います。

この作業を全ての花に行なっていくわけです。

試しに他の花軸も見てみましょう。

マンゴーの花吊りの様子-2

マンゴーの花吊りの様子-3

ちゃんと銀色の誘引紐が上に伸びていますよね。

この誘引紐ですが、私は、ハリが合って結びやすい、こちらのものを好んで使用しています。

こちらの誘引紐は、年間を通して3巻は、購入して使用していますので、3000m×3=9000mもの長さの紐を毎年、使用していることになりますよ。

「花吊り」が大切な理由

この「花吊り」の作業ですが、写真を見てもらったのでわかると思いますが、マンゴーの花は、上方に伸びていますが、背丈が高くなると、バランスが悪くなり、倒れてきてしまいます。

これを、太陽の光をしっかりと花に当ててあげるためにも、花軸が倒れないように、このように「花吊り」の作業を行なっています。

この太陽の光が十分に当たることによって、花軸も健康的に赤色に変化していくものだと感じています。

花軸が赤くなるのには、夏から成長の為に溜め込んできた栄養素が樹から無くなってきたというのが、本来の考え方なのですが、私は、花吊りをせずに葉に隠れてしまって、日に当たっていない花軸が赤色に変化していないことが多いので、太陽に当てることが大切なのだと考えています。

ちなみにですが、私がマンゴー栽培を始めた頃ですが、先輩農家の方からは、「花軸が赤くなっている花は、期待できるぞ!」っと学びました。

これについては、花軸が赤色だと健康的な花ということがわかってからですが、理にかなっている教えだったのだと考えていますよ。

キーツの花も吊り上げているぞ!

巨大な果実で緑色のまま完熟を迎える「キーツ」ですが、こちらも例外はなく、花吊りを施しています。

私が栽培する「キーツ」は、60Lのポット鉢による栽培ですが、こちらをご覧ください。

きイーツの花吊りの様子

できるだけ、広がるように花軸を吊っていることがわかるでしょうか。

これにも理由があって、花びらは、水分を含むと乾きにくいというのもありますが、こうやって花軸を広げるように吊り上げておくことで、風通りが良くなり、湿度がこもった時には、乾きやすくなるという狙いがありますよ。

今期の「キーツ」の花の開花は、比較的早かったです。

そこで、花をよく見てみると、果実も確認することができますよ^^

キーツが着果した直後の様子

赤色の矢印で記した部分です。

緑色の小さな粒が確認できますよね。これが昆虫によりしっかりと受粉された果実ならば、これからどんどん肥大していき、果実となっていきますよ!

本日のまとめ

4月9日のブログで、「灰色かび病」を発見して防除したことを記事にしました。

悪天候の中での防除は、天候の回復を待っていたら全滅の可能性も考えられたため、無理に防除作業を行なったおかげもあって、4月10日以降は、「灰色かび病」の発生を確認しておりません。

早期対策が、「吉」とでてホッとしているところです。

ビニールハウス内の、ミツバチも元気に飛び回っていますので、これも一安心できる要素となっていますね。

この調子でいくとゴールデンウィークの辺りには、摘果作業も始まりだして、今年の結果が予想できるのではないかと考えていますよ。

さてさて、ここまでくると上手く受粉されていることを祈るばかりでありますよ^^。

本日のブログは、ここまで!

それでは、また明日~


 

 
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