マンゴー原種へ大型マンゴー『レッドキンコウ』を接木したよ!

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ブログをご覧の皆様こんにちは!
管理人のとし( @kedokumango )です。

2016年4月16日(土曜日)に、本業の建設業が休業だったということもあって、マンゴー原種へレッドキンコウを接木しました。
本日のブログは、その接木の様子や今後の目標について紹介したいと思います。


 

 

本当は・・・

いきなりですが、本当は、接木するつもりは、ありませんでした。

と言いますのも、現在までマンゴーの原種を育ててきたのには、今後、マンゴーの苗木を増やそうと考えた際に、台木の元となる樹を、この原種の樹から収穫した種を植え付けて作ろうと考えていたからです。

しかし、この原種ですが、植え付けが平成23年でしたが、他のアーウィン種などが着果し、収穫を迎えていくなかで、現在まで1度も花を咲かせたことがありません。

今年こそ!っと期待していたのですが、新芽を吹出し始め、下記の写真のようになってしまいました。

マンゴーの原種が新芽を吹き出した様子

マンゴーの原種は、新葉の時は、この写真のように茶色の葉をしていることが特徴ですので、花でなく、この茶色の葉が見え始めたときの私の落胆は、大きい物がありました。

このマンゴーの原種ですが、接木の台木にするぐらいですから、殆ど病気にもかからず、樹勢も強く、たくましい樹となっています。

しかし、ビニールハウスという限られた空間での栽培では、樹勢の強さというのは、樹が高くなり、他の樹への日当たりの妨げになってしまいますし、不具合が多いのです。

そこで、今回、この原種へ接木を施すことを決意した次第です。

 

接木するに当たっての計画

実は、このマンゴーの原種ですが、樹の半分は、すでにマンゴーの「アーウィン種」を昨年、接木してあります。

そこで、今回は、同じ品種の枝を接いでも、面白味に欠けると感じましたので、他の品種を接いでみることにしました!

下の写真が、接木を施した様子です。

マンゴー原種へアーウィンとレッドキンコウの接木を施したところ

接木に関しては、切断面が乾かないように手早く行う必要がありますので、枝の切断した状況などの写真は、割愛させて頂きました。

こちらの写真で、株元が原種となっているのですが、奥の方には、昨年すでにアーウィンを接いだ枝となっていて、右手前の枝が、今年まで様子を見ようと1枝残した原種となります。

そして、残った中央部の枝の部分が今回「レッドキンコウ」を接いだ部分となっていますよ。

ここで、どういったマンゴーの樹を作り出そうとしているか、想像できるでしょうか^^

私の計画では、もしこのまま、原種が来年着果すれば、そのまま育てますが、来年も着果しないようでしたら、残りの枝には、「キーツ」でも接いでやるつもりです。

そして、最終的には、1本の樹から、3種のマンゴーを収穫できるような、トロピカルツリーを目指そうという魂胆でありますよ(笑)

上手くいくかは、わかりませんが、今後の成長が楽しみな1本となっています!

 

マンゴーの接木のコツ

マンゴーの接木ですが、今までに当ブログでも何回かコツについて紹介してきました。

その中で、接木で重要なポイントを2つ紹介すると、

  1. 接木を施すのは、夜温が20度を超えるようになってから!
    マンゴーの接木ですが、気温が成功の可否を決定づけると考えています。今までの経験上、徳之島では、4月に入って、夜の気温が20度を超えるようになってくると成功率が上がると感じていますよ。
     

  2. 接木する穂木は、接ぎ木テープでぐるぐる巻きにする。
    接木をした後に、ビニール袋をかぶせたり、紙袋を被せると良いというのを聞いたことがあると思います。私の経験では、ビニール袋で密閉したりすると、急に温度が上昇した際に袋の中で、蒸れて穂木が枯れてしまったということを何度か経験しました。そこで、接ぎ木テープでぐるぐる撒きにする方法をおすすめしますよ!

こちらが、穂木を隙間なく、接ぎ木テープでぐるぐる巻きにしてある様子です。

マンゴーの接木のコツ

私は、昨年から、接ぎ木テープによるぐるぐる巻きの方法をとっていますが、この方法を取り入れるまでのマンゴーの接木の成功率は、20%程度しかなかったのが、昨年は、10本接木して9本に成功しました。

これは、成功率が90%ということですよね!

今まで、果樹の接木に何度か挑戦するけど失敗してしまうという方は、一度試してみて貰いたい手法となっていますよ。

 

本日のまとめ

マンゴーの接木ですが、最後に紹介した、接ぎ木テープでぐるぐる巻きにしたら、新しい芽が出てくるのか?と心配される方もいらっしゃると思います。

そこは、安心して下さい。この接ぎ木テープは、とても伸びる材質となっていますので、枝から新芽が吹き出してくると、テープを伸ばしながら、最後は、突き破るようにして新芽が顔を出してきますよ!

テープを下から押し上げてきて、テープが伸びているのが目でみて確認できるようになった、テープの先端部分を切ってあげても良いですし、接木の成功率を上げるには、この方法が一番だと思いますよ!

接ぎ木テープは、細いものよりも下記のような30mmぐらいの太さのものが、巻きやすくて使い易いです。

接木の成功の目安については、早いもの1週間、遅くても2週間で結果がでると思いますよ。
柑橘類の樹などで興味のある方は、一度試して見て下さいね!

 

本日のブログは、ここまで!

それでは、また明日~


 

 
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