ブログをご覧の皆様こんにちは!
管理人のとし( @kedokumango )です。
私は、果樹農家として「接木」という手法で果樹の苗木を増やしていきますが、その際に重要なのが「切れるナイフ」です。そのナイフの研ぎ方から得た家庭の「包丁」にも実践できる研ぎ方を紹介したいと思います。
革砥(かわと)って知ってますか?
昔は、理容室でカミソリを革砥で研ぐ光景なども見られましたが、替刃式のカミソリの登場からでしょうか、最近では、そういった光景を見ることも少なくなりました。
本日のブログで紹介する「研ぎ方」ですが、通常の包丁やナイフを研ぐと言ったら「砥石(といし)」を想像すると思いますが、この「革砥(かわと)」を使った研ぎ方となります。尚、「革砥(かわと)」ですが、「ストロップ」という呼び方もされています。私にとって、この「ストロップ」の方が使い慣れている言葉ですので、本記事内では、「ストロップ」という表現を用いたいと思います。
さて、ストロップを見たことがないという方も多いと思いますので、私が使用している「ストロップ」を見てみましょう。
ストロップの上に写っている白い棒の塊ですが、これは、コンパウンドとなっていまして、このコンパウンドをストロップの使用する面に塗り広げて、後は、ナイフなどを擦りつけていくわけです。
こちらのコンパウンドも数種類販売されていますが、ストロップのみで研ぐのであれば、数種類必要となりますが、私は、砥石である程度研いでから、仕上げにこのストロップを用いますので、仕上げ用の「12000番」位のコンパウンドが1種類あれば、それで十分となっています。
ストロップは、できるだけ固い物の方が、シャープに研ぎあがります。私が使用している「ブッシュクラフト」のものですが、革の厚さが絶妙で、おススメなストロップとなっていますよ!
空白
尚、コンパウンドには、「バークリバー」の白を愛用しています。
ストロップでの研ぎ方の注意点
私の場合は、適当に砥石で研いでから、ストロップで仕上げをしていますが、コンパウンドの番手を粗いものから使用することで、ストロップのみでもナイフなどを研ぐことは、可能となっています。
この時、注意したいのが、ストロップは、板に革が貼り付けてあるわけですから、表と裏で2面使うことができます。この2面のうち、1面に塗るコンパウンドの番手を定める必要があります。
例えるならば、表面に粗いコンパウンドを塗って、研いだあとに、そこへ細かいコンパウンドを塗っての研ぐことはタブーということなのです。
そこだけは、注意してほしいものですよ。
さて、コンパウンドを塗ったら次は、ナイフを当てていくわけですが、ナイフの刃先と反対の方向に軽くこすり当てていく感じです。
もし、これを刃先の方向へ滑らせると、ストロップの革を切ってしまう恐れがあるので、十分に注意してくださいね。
私のやり方ですが、片面20回ほどこすりつけたら、裏面から軽くこすってバリをとったら、それで完成となっています。
砥石で研いだだけでも、十分に切れるナイフとなるのですが、このストロップで仕上げることで、カミソリのように毛が剃れるぐらいの仕上がりになりますよ!
色々な刃物に使っているよ!
ストロップというとアウトドアで用いるナイフを想像することが多いと思いますが、私は、先程の画像では、小刀を研いでいましたが、他には、アウトドア用のナイフでも使っていますし、包丁にも使っています。
スーっと切れる包丁で、切った野菜は、本当に美味しいですし、木工細工をおこなうナイフが切れないことは、とても危険です。
ストロップで仕上げを行なうことで、「ここまで切れ味が違うものか!」と驚くほど、切れ味が良くなるので、皆さんにも一度「ストロップ」を試してみて貰いたいと思います。
本日のまとめ
砥石を用いた、研ぎ方が悪いと言っているのではありません。私は、幼いころに父上殿に砥石での研ぎ方を習っていますし、それから、ずっと研ぎ続けていますから、砥石で研ぐのも得意です、ただ、砥石で研ぐのは、慣れた人がしないとちゃんと砥げないというところがあるのです。
少しばかり押さえる力も必要となりますしね。
それに比べて、ストロップでの研ぎ方は、軽く当ててこすりつけるだけですので、包丁研ぎが苦手な女性の方でも簡単に行なうことができるでしょう。
コンパウンドを3000番程度と私が愛用する12000番のものを用いれば、家庭用の包丁は、それだけで十分研げるのではないかと考えていますよ。
尚、ストロップによる砥ぎは、コンパウンドを用いますので、料理に用いる刃物は、研いだ後に綺麗に洗ってから使いたいものです。
本日のブログは、ここまで!
それでは、また明日~