ブログをご覧の皆様こんにちは!
鹿児島県出身 「徳之島ブロガー」のとし( @kedokumango )です。
マンゴー栽培をおこなっていて「減農薬」に繋がるのが、スリップス(チャノキイロアザミウマ)の天敵である「スワルスキーカブリダニ」をビニールハウス内に放飼することが有効です。
本日のブログでは、そのスワルスキーカブリダニが好むという植物「スカエボラ」の増殖にチャレンジしてみましたので、その作業の様子について紹介したいと思います。
「スワルスキーカブリダニ」について
今回の作業の目標なんですが、マンゴーに危害を加える害虫であるスリップス(チャノキイロアザミウマ)を捕食してくれる昆虫として「スワルスキーカブリダニ」の存在があります。
この「スワルスキーカブリダニ」は、農協などでティーパックのような袋に入って販売されており、そちらを枝へ吊るしておくことで、効果が期待できます。
過去記事 【マンゴー栽培】2017年もスリップス対策として『スワルスキーカブリダニ』を投入したよ! で紹介した写真から引用すると、こういった感じのものとなっています。
こちらのスワルスキープラスなんですが、100パック入って¥20,000円ほどする、結構高額なものなんです。
そこで、農家の皆さんは、なんとかして、このスワルスキーカブリダニを増やしたいと考えるわけなんですが、このスワルスキーカブリダニが越冬したという植物として「現代農業」という雑誌で紹介されたのが、本日のブログで増殖を目標とする「スカエボラ」なんです。
ここからは、「スカエボラ」を挿し木で増殖した手順について紹介していきますよ。
「スカエボラ」を挿し木で増やすぞ!
さて増殖したい「スカエボラ」ですが、幸いにも当農園のビニールハウス内には、2016年6月上旬に挿し木した「スカエボラ」が元気に育っています。
薄紫色の可愛らしい花を付けていますよね。
年中、このような姿をしていることからも「スワルスキーカブリダニ」が越冬する場所として好むのでしょうね。
この「スカエボラ」は、マンゴー農家の仲間から譲り受け、植えたものなんですが、その作業の様子や根付いたときのことは、こちらの記事で紹介しています。あわせてご覧ください。
スカエボラの挿し木の仕方
挿し木として増やすには、育苗用の鉢で増殖を試みても良いのですが、当農園では、ビニールハウス内での増殖を目標としていますので、定植したい場所に直接挿し木することにしましたよ。
今回、定植するのは、ちょうどこういったところです。
ビニールハウス内は、マンゴーの世話の際にいたるところを、踏み固めてしまっていますからね。
まずは、鍬(クワ)を用いて、土をほぐしてやることからおこないましたよ。
根の成長の妨げにならないように、できるだけ細かく、土をほぐすようにしておくと良いですよ。
次に挿し木に使う「スカエボラ」の準備です。
まずは、適当に伸びた枝の根元から切り取ります。
これを挿し木していくわけですが、このまま挿したのでは、根付きが悪いです。
そこで栄養分を食ってしまう花を切除するとともに、長さも10cm〜20cmくらいの長さに切り取ってしまいますよ。
なお、土に挿す部分の下の茎は、土と当たる面積を大きくするために、ハサミを斜めにいれるて、茎を尖らせるように切ると良いでしょう。
あとは、この挿し穂の上下を間違えないように、ほぐした土に挿していけば作業が完了です。
あとは、土が乾かない程度に水やりを2〜3回おこなえば根付きます。
とっても簡単な作業となっていますよ。
こちらが挿し木した状態の寄った写真となりますが、こんな感じでも十分に根付いてくれます。
当園では、少しずつこのようにして増殖していっています。
ビニールハウス内では、あと数カ所植えられる場所があるので、定期的に増やしていきたいと考えています。
本日のまとめ
私が毎年「スワルスキーカブリダニ」を購入する量ですが、初めて導入した年は、400パック購入して、2年目は、夏場も投入を試みたので600パック購入しました。
それを2017年度は、200パックのみで収まっています。
ビニールハウスを囲む防虫ネットにも工夫をこらしましていますし、栽培環境の変化もありますから「スカエボラ」のおかげと断定できませんが、確実に購入数量を減らせることに繋がっています。
また、例年だと3月末からスリップスが確認できるものですが、幸いにも今期は、確認できておりません。
間違いなく良い方向に進んでいますからね。
私は、「スカエボラ」の可能性を信じて、もっと増やしていきたいと考えていますよ。
本日のブログは、ここまで!
それでは、また明日~