ブログをご覧の皆様こんにちは!
管理人のとしです。
マンゴーの天敵といえば「スリップス」という病害虫です。そこで、「スリップス」のビニールハウスへの侵入を防御する設備を新たに計画しましたので紹介したいと思います。
現在のビニールハウス外周の様子
年々、薬剤に対する抵抗性も強くなり、マンゴーのみならず他の野菜にも被害を及ぼす「スリップス」は、農業雑誌などでも特集が組まれるようになっています。
そういった特集記事を読んでいると、やはり一番良くないのが「雑草」です。
雑草が花を咲かせると、そこへ寄ってくるという記事を目にします。
なんでも「マンゴー」で有名な宮崎県では、地域をあげて草刈りや防除作業をおこなっているとか。
それぐらいに徹底してやらなければ、防ぐことが難しくなってきている「スリップス」ですが、少しでも雑草の繁殖を減らしていくことが近道だと思いますので、まず「雑草」についての対策から施していくことにします。
こちらが現在のビニールハウス外周の様子です。
ビニールハウスの外周には、その他果樹(アボカド、チェリモヤ、ポポー、ブルーベリー、柑橘類)といった熱帯果樹を植え、その周りを防風ネットで囲っています。
この「その他果樹」の周囲に生える雑草についても可能なかぎり抑えていきたいところです。
しかしながら、全面積について雑草対策を施すのも無理な話ですし、ビニールハウスに近いところから試験的に進めて行きたいと思います。
新たな計画とは!?
今月号の「現代農業 6月号」では、スリップス対策の特集が組まれていました。
その中で、目を惹いた記事が、野菜を植えているマルチの上にキラキラと光るアルミホイルをセロハンテープで止めるだけで、「スリップス」の被害を抑えられたという記事です。
ビニールハウス外周全てにキラキラ光るものを設置することは、難しいですが、近い環境を作ることは、可能です。
そこで今回は、こちらに対策を施すことにしました。
「スリップス」の進入路と予想されるのが、このビニールハウスのサイド部分です。
もちろんサイド部分には、1mm目の防虫ネットを張っていますが、それより体長の小さい「スリップス」は、容易に侵入が可能です。
また、ビニールハウスの反対側の面も見てみましょう。
先程の面と違って、こちら側は、通路として使用していますが、ビニールハウスの両面で計算すると90mにわたって、「スリップス」の進入路があるわけです。
サイド部分のビニールは、これからの季節は、暑さ対策の為にも開放されることになっていきますので、ビニールで塞ぐわけには、いきません。
そこで今回は、このような資材を使って、ビニールハウスのサイド部分の雑草を抑えこむ作戦にでることにします。
防草シートとそのシートを止める番線でできた止め杭です。
防草シートと言えば、黒いものが多いですが、今回は、「キラキラ」というところに着目してシルバーに近いものを探しました。
繊維系のシートですので、アルミホイルのように光を反射することはないですが、雑草の抑制を主としてするならば、これが最適だと考えました。
この防草シートを、このようにビニールハウスのサイド部分に敷き詰める作戦です。
防草シートの幅は、2mのものを注文していますので、だいたいこのような感じになるでしょう。
これで、「スリップス」の侵入を防げなかったとしても、ビニールハウスのサイド部の草刈りからは、開放されます。
何もしないでいるよりは、少しはマシかと思いますので、やってみることにしましたよ!
本日のまとめ
今回の記事では、「スリップス」の被害について説明しておりませんが、「スリップス」が発生してしまうと、マンゴーの新葉は、食害を受けますし、何より大切な果実まで食害で傷物にしてしまいます。
雑草との共存という言葉は、耳にしますが、「スリップス」との共存は、絶対にありえません。
ビニールハウス内では、「スリップス」を食べてくれる「スワルスキーカブリダニ」という生物も放飼していますが、それだけでは防ぎきらないのも事実です。
そこで、少しでも侵入を食い止められればということで、考えたのが今回の作戦です。
上手くいくかわかりませんが、頑張ってみようと思います。
憎き「スリップス」については、こちらの記事にまとめてあります。よろしければご覧ください。
そして今回のアイデアの元となった「現代農業 2016年6月号」は、こちらとなっています。
本日のブログは、ここまで!
それでは、また明日~