ブログをご覧の皆様こんにちは!
管理人のとしです。
本日のブログは、植物を剪定する際、に注意したいことを紹介したいと思います。
知人との会話で「それはおかしい!」と感じたこと
先日、マンゴーの栽培仲間と電話で話す機会がありました。
電話の内容は、お互いのマンゴーの成長の様子の確認だったのですが、その中の会話で私は、それは「イカンだろう」と感じたことがありました。
現在の徳之島でのマンゴー栽培をされている方の作業と言ったら、新葉の整理がおこなわれていると思います。
そんな現状の中で、知人からの、こういったコメントが気になったのです。
「ここのところ、雨続きだから外での作業は、出来ないしビニールハウスの中での剪定作業が捗る!」
というものでした。
この中で気になるキーワードが「雨続き」というところです。
それでは、なぜに天候が悪いときの剪定作業がよろしくないのか説明してみたいと思います。
悪天候時の剪定作業がいけない理由
植物は、自身が土から蓄えた水分を蒸散しています。
この蒸散ですが、マンゴーの場合は、晴天時には、効率よくおこなわれていますが、曇天や降雨時には、ほとんどおこなわれていないと言われています。
このことから、曇天や降雨時には、蒸散していない植物は、すでに水分を蓄えているわけですから、土からの水分を吸い上げる力が弱まっているということも想像できると思います。
天候が良いときのみ「灌水作業」を行うというのも、このことから来ているんですよね。
ここで、剪定作業を施した例を見てみたいと思います。
現在、マンゴーでは、頂芽の新葉の整理作業が進められています。
剪定した切断面に注目してみたいと思います。
白い樹液が吹き出していることがわかるでしょうか?
この樹液が吹出すということが重要なポイントです。
樹から、樹液を吹出しているということは、樹の力の流れは、中から外になっているということです。
この時には、病気となる菌などがあったとした場合は、力の流れが中から外に向いていますので、病原菌が樹の内部に侵入することは、難しいと考えることができます。
その逆のことを考えてみると、曇天や降雨時には蒸散作業が控えられているということですから、樹液が吹出す力も弱まっています。
そんな時は、病原菌が内部に侵入しやすくなっているのです。
樹を剪定した際に、病原菌の侵入を防ぐために、切り口へ塗布する為に、このような薬も販売されています。
大きな傷でしたら、こういった薬を使うことが必要ですが、葉の整理ぐらいで、わざわざ筆を用いて薬を塗っていくという作業は、出来ません。
ですから、最初から蒸散効率の上がっている晴天日に剪定作業を行うべきなのです。
本日のまとめ
ここで、剪定作業時の樹をつけたいところをまとめてみます。
- 剪定作業は、晴天時に行う。
- 剪定作業は、良く切れるハサミで行う。
- 割り箸より太いような大きな枝の剪定作業後は、「トップジンM」等の薬品を用いることも重要。
と、こういった感じでしょうか。
剪定口は、できるだけ傷口が小さい方が回復が早いので、よく切れる剪定ハサミで作業を行いたいものですよ。
本日のブログは、ここまで!
それでは、また明日~