ブログをご覧の皆様こんにちは!
鹿児島県出身 「徳之島ブロガー」のとし( @kedokumango )です。
先日のブログで、本日のブログに対する告知を行なっておりましたが、2017年度のマンゴー栽培では、3月6日に受粉のための「ミツバチ」の第一陣がやってきました。
本日のブログでは、「ミツバチ」の輸送中の荷姿や到着直後に行なうべきことなどについて紹介したいと思います。
この記事の目次
「ミツバチ」の巣箱は、このようにしてやってくる!
今年度のミツバチですが、合計3つの巣箱を入荷する予定でいるのですが、まず第一陣としてダンボール製の巣箱のものが2箱やってきました。
こちらのミツバチは、花粉交配蜂本舗というところから購入したものとなっています。
巣箱をきちんと防虫ネットで覆っていますので、巣箱の中で驚いたミツバチがブンブンと威嚇するような音を出していますが、怖がる必要もなく安心して移動などをすることができます。
なお、今年度の私の計画では、昨年度までは、ミツバチの巣箱を2個体制でやってきましたが、昨年は、どうも受粉率が低かったこともあり、今年度は、こちらの2箱と、後から入荷する1箱による受粉体制でやっていこうと考えていますよ。
「ミツバチ」が到着したら行なうこと!
ミツバチが到着したら、運送により数日間にわたり狭い巣箱の中に閉じ込められていますので、すぐにでも巣門を開けて、外に出してあげたいところです。
そこで、まずは、巣門を東側に向けて設置します。この巣門を東側に向けるというのは、ミツバチは、太陽の方向に飛び出しますので、陽が登る東側に向けます。
巣箱は、直接地面に置くと「蟻(アリ)」などがやってくる可能性もありますし、私は、ブロックや写真のような焼酎ケース(またはビールケース)などの上に設置することが多いです。
ミツバチの巣箱は、何度も動かすと、ミツバチが巣箱の位置がわからなくなってしまいます。そこで、「ここだ!」と予め場所を決めておき、その場所に設置したら動かさないというのが大切となってきますよ。
万が一に動かす必要が出たとしたら、1日当りに50cmずつ動かすようにすると良いです。
巣門を開ける前に中の様子を確認しよう!
到着直後の巣箱の中のミツバチは、興奮してブンブンと羽音を鳴らしています。
こちらを威嚇しているようで、初めての方は、恐怖感を覚えるかもしれません。
少しでも早く、巣門を開けて飛び出させてあげたいところですが、この興奮が静まるのを定位置に設置したら、30分ほど静かに置いておき、静かになるのを待ちます。
この時、下手なストレスを与えないように、じっと静かに待つというのが重要ですよ。
巣門を静かに開けよう!
さて、30分ほど静かに待っていたら、巣箱の中で暴れていたミツバチ達も大人しくなってくると思います。
大人しくなったのを確認したら、巣箱の横か後方に立ち、そこから手を伸ばして、そっと巣門を開けましょう。
巣門を開けると、このようにミツバチが飛び出してきますが、ここで慌てて変な行動をすると攻撃されてしまうことがあります。
ミツバチが指に止まったとしても、落ち着いて行動するようにしてください。
ミツバチの巣箱に近寄るときですが、匂いについても注意しなければなりません。
ミツバチは、「匂い」に敏感ですので、香水などの匂いがすると攻撃対象となるときもありますし、タバコの匂いも嫌がります。また私の経験では、アルコールの摂取量が多い方も攻撃されている方が多いと感じていますよ。
清潔な状態で、落ち着いて接していれば、刺されることは少ないです。私は、何度も巣箱を開けたり、移動させたりしていますが、今までに刺されたのは、移動の際に誤ってミツバチを巣箱の蓋で、はさんで殺してしまい、その時に別のミツバチが怒って攻撃してきて、頭を1箇所、刺されたのみとなっています。
そのように、よほど悪いことをしなければ刺されることは、少ないので落ち着いて行動することが大切ですよ。
到着直後の「ミツバチ」への給餌について
宅配便で運送されてきた、ミツバチ達は、お腹が空いて、元気をなくしていることが多々あります。
そんなときは、エサを与えるとすぐに元気に成ります。
ミツバチというと、すぐに「はちみつ」を思い出すと思うのですが、ミツバチに「はちみつ」をエサとして与えるのは、厳禁です。
そこで、エサとして何を与えるかというと、「砂糖水」となります。
この砂糖水の砂糖と水の混合比率ですが、1対1で混ぜると良いです。例とすれば、1kgの白糖に対して、1Lの水を混ぜるといった感じです。
また、砂糖水をそのまま与えては、ミツバチが溺れ死んでしまいます。
そこでお手軽な給餌方法として、洗面器などの容器に砂糖水を入れたら、そこへ割り箸などを折って、浮かべる方法です。
すると、上記の写真のようにミツバチが割り箸に捕まりながら、砂糖水を舐めるといった感じになります。
巣箱の中に餌箱を設置する方法もありますが、初めてミツバチに接する方は、巣箱を開けるのに勇気がいるでしょうし、この方法がお手軽で良いのではないでしょうか。
[番外編]その他の受粉昆虫の準備も進めているよ!
今期の私の農園では、マンゴーの開花後の受粉に対して、万全の体制で迎えようと考えています。
そこで、今回のブログで紹介したミツバチの巣箱は、2箱ですが、3月の中旬には、もう1箱やってくることになっています。
それでも足らないと感じている私は、「ハエ」の準備も前々から進めています。
以前に当ブログでも、「ハエの培養」について紹介しましたが、あの時のものがこのようにビニールハウス内を飛び回るようになっていますよ。
まだ、開花を確認しておりませんが、おそらくあと1週間もすれば開花が始まります。
完璧な体制で、開花を迎えることができそうです。
「ハエの培養」については、こちらの記事で紹介していますので、興味のある方は、ご覧ください。
本日のまとめ
ミツバチって「刺される」ってイメージが強いですよね。
私もマンゴー農家になって「ミツバチ」を飼育するようになるまでは、そのイメージが強くて、巣箱に近寄るのも恐怖感がありました。
しかしですね、ちゃんとした知識を持って、こちらが怖がらずに、そっと接したらミツバチも、簡単には、攻撃してきません。
刺されるのは、ミツバチが腕に止まったからといって、慌てて払おうなどとしたら、ミツバチも驚いて攻撃してくるわけです。
ですから、落ち着いて接することが大切となってきますよ。
昨年も3月中旬に木製の巣箱のミツバチが入荷したことをブログ記事で紹介しています。今年も援軍として、やってくるミツバチは、この木製の巣箱の群となっているのですが、今から、どのような群がやってくるのか楽しみにしているところです。
昨年の様子については、下記の記事を、ご覧ください。
また、当農園でのミツバチの活躍の様子については、こちらの記事で紹介しています。こちらの記事もあわせてどうぞ!
本日のブログは、ここまで!
それでは、また明日~