【病害虫】マンゴーの病気 「炭疽病(炭そ病)」編

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本日は、マンゴーの主要病害虫「炭疽病」について記録しておきたいと思います。
こちらの内容については、私が「鹿児島県農業普及課」より得た情報でして、私は、この情報を元に栽培管理をおこなっております。


 

 

炭そ病

1 被害の様子及び生態

  1. 葉、花、花柄、果実にどの部位でも多く発生が見られる病気である。カビ(糸状菌)が発生する。
     
  2. 病害の様子
    • 芽が侵されると、黒みがかった褐色の病斑になる。
    • 果実では、黒みがかった褐色の斑点が次第に拡大し大型の病斑になる。
    • 熟した果実では、症状が激しくなることが多く、果肉部分まで病気が進行して腐敗する。このような果実は、病斑の中央にサーモンピンクの胞子の塊を複数形成する。
  3. 発生の特徴
    • 盛夏(7月〜8月)では、発生しにくいものの1年をとおして発生する。
    • 日照時間が短くなると、潜在的な感染から、病状が多発する傾向がある。開花時期は、数日の曇雨天で花穂に発生することがある。

2 防除方法

「耕種的防除方法」

  1. どこにでもある菌。潜在感染を防ぐことが重要。
    • 剪定くず(感染枝葉を含む)の除去など、園内を綺麗にする。
    • 中途半端は剪定で、枯れ枝を残すことも良くない。
  2. 日照条件が確保できる健全な樹や園の状態をつくる。曇雨天が続き、植物体が弱ると発病しやすくなる。多肥による軟弱な枝葉も同様。
     
  3. 果実や新梢の日焼けが発生した場合、二次的に発生する。

 
「薬剤防除方法」

  1. 予防防除
    • 剪定直後:傷口からの様々な病害伝染を防ぐ上で同時防除を行う。
    • 出蕾期:感染予防と園内の菌密度を下げる。
  2. 新梢で発生が見られたら必要に応じて防除する。
     
  3. 開花以降は、必要に応じて実施(花カビとの同時防除等)。
    防除時期:予防防除〜発生初期
    農薬について

    農薬名
    希釈倍率
    ベルクート水和剤 1000倍
    オーソサイド水和剤80 600倍
    アミスター10フロアブル 1000倍
    ジマンダイセン水和剤 800倍
    ペンコゼブ水和剤 800倍
    ストロビードライフロアブル 2000倍

※オーソサイドは、開花後は、使用しない。
※スワルスキーへの影響として、ベルクート水和剤、オーソサイド水和剤80、アミスター10フロアブルについては、OKとなっているが、ストロビードライフロアブルが散布後7日間に影響があり、ペンコゼブ水和剤が散布後14日間、ジマンダイセン水和剤は、約30日間の影響があるものとなっている。
同時防除が期待できる剤として、

農薬名
希釈倍率
ICボルドー66D 40〜50倍
トリフミン水和剤 2000倍

があるが、こちらもスワルスキーについての影響があり、ICボルドー66Dについては、OKで、トリフミン水和剤については、散布後7〜14日間の影響があるものとなっている。

本日のまとめ

以上が、マンゴーの主張病害虫 炭疽病(炭そ病)編でありました。

薬剤防除に関しては、正しい希釈倍率で、安全安心なマンゴー作りを心がけていきたいものですね♪

本日のブログは、ここまで!

それでは、また明日~


 

 
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