6月10日 マンゴーの病気 「灰色かび病」編

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本日は、マンゴーの花穂の病気であります「灰色かび病」について記録しておきたいと思います。

今回も「鹿児島県農業普及課」から頂きました資料を参考としております。

お恥ずかしい話ですが、数年前に私の農園で初めて開花を迎えた時に、こちらの「灰色かび病」が発生してしまい大変な思いをした、憎き病気であります。
適切な管理に努めたいものであります。


 

 

灰色かび病

1 被害の様子及び生態

  1. 花、花穂、果実を侵す病気。カビ(糸状菌)が原因で死んだ細胞(花びら)に発生する。
     
  2. 病害の様子
    • 花序部に灰色のカビが生え、ひどくなると綿状になる。その後、花序は、枯れる。
    • 発生環境が整うと、瞬く間に園全体に広がる。

2 防除方法

「耕種的防除方法」

  1. 開花後、花びらが落ちやすいように樹を潤ましておくことが重要。水を切りすぎると、着果不良、奇形果(ホウ素欠乏症含む)の課題が発生する。
  2. 花びらが落ちる時期に花穂をゆすり花弁を落とす。へばりついたらとれない。(強くゆすり過ぎて、茎に傷をつけると逆効果)
  3. 花弁が落ちる時期〜生理落果の時期に、花柄落しを兼ねて筆等で花穂を整える。
  4. ハウス内の湿度が上がりすぎないように換気を行う(屋根かけ状態の施設では、発生が少なく、保温している状態の施設では、発生が多い)。

「薬剤防除方法」

  1. 予防〜発生後の防除
  2. 曇天日が続く時は、予防防除に重点を置く。
防除時期
農薬名
希釈倍率
使用回数時期
スワルスキーへの影響
予防防除〜発生初期 フルピカフラアブル 2,000 年3回 収穫14日前
予防防除〜発生初期 ロブラール水和剤 1,000 年3回 収穫7日前 ◯ 7日

 
注)同時防除が期待できる剤

適用病害虫
農薬名
希釈倍率
使用回数時期
スワルスキーへの影響
軸腐病 スミレックス水和剤 1,000 年3回 収穫21日前
炭そ病 ベルクート水和剤 1,000 年2回 収穫75日前
炭そ病 ストロビードライフロアブル 2,000 年3回 収穫前日 ◯ 7日
炭そ病 オーソサイド水和剤80 600 年3回 収穫7日前

 
以上が、「灰色かび病」についてでありました。

次回は、トマト栽培等でも発生する「うどんこ病」について書きたいと思います。
「うどんこ病」も今回の「灰色かび病」と同様に花穂の病気でありますが、注意したい病気の1つですので、しっかりと対策をとっていきたいものでありますよ。
 

本日のブログは、ここまで!

それでは、また明日~


 

 
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