本日は、マンゴーの花穂の病気であります「灰色かび病」について記録しておきたいと思います。
今回も「鹿児島県農業普及課」から頂きました資料を参考としております。
お恥ずかしい話ですが、数年前に私の農園で初めて開花を迎えた時に、こちらの「灰色かび病」が発生してしまい大変な思いをした、憎き病気であります。
適切な管理に努めたいものであります。
灰色かび病
1 被害の様子及び生態
- 花、花穂、果実を侵す病気。カビ(糸状菌)が原因で死んだ細胞(花びら)に発生する。
- 病害の様子
- 花序部に灰色のカビが生え、ひどくなると綿状になる。その後、花序は、枯れる。
- 発生環境が整うと、瞬く間に園全体に広がる。
2 防除方法
「耕種的防除方法」
- 開花後、花びらが落ちやすいように樹を潤ましておくことが重要。水を切りすぎると、着果不良、奇形果(ホウ素欠乏症含む)の課題が発生する。
- 花びらが落ちる時期に花穂をゆすり花弁を落とす。へばりついたらとれない。(強くゆすり過ぎて、茎に傷をつけると逆効果)
- 花弁が落ちる時期〜生理落果の時期に、花柄落しを兼ねて筆等で花穂を整える。
- ハウス内の湿度が上がりすぎないように換気を行う(屋根かけ状態の施設では、発生が少なく、保温している状態の施設では、発生が多い)。
「薬剤防除方法」
- 予防〜発生後の防除
- 曇天日が続く時は、予防防除に重点を置く。
予防防除〜発生初期 | フルピカフラアブル | 2,000 | 年3回 収穫14日前 | ◯ |
予防防除〜発生初期 | ロブラール水和剤 | 1,000 | 年3回 収穫7日前 | ◯ 7日 |
注)同時防除が期待できる剤
軸腐病 | スミレックス水和剤 | 1,000 | 年3回 収穫21日前 | ◯ |
炭そ病 | ベルクート水和剤 | 1,000 | 年2回 収穫75日前 | ◯ |
炭そ病 | ストロビードライフロアブル | 2,000 | 年3回 収穫前日 | ◯ 7日 |
炭そ病 | オーソサイド水和剤80 | 600 | 年3回 収穫7日前 | ◯ |
以上が、「灰色かび病」についてでありました。
次回は、トマト栽培等でも発生する「うどんこ病」について書きたいと思います。
「うどんこ病」も今回の「灰色かび病」と同様に花穂の病気でありますが、注意したい病気の1つですので、しっかりと対策をとっていきたいものでありますよ。
本日のブログは、ここまで!
それでは、また明日~