暖冬がマンゴーの成長へもたらしている影響

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ブログをご覧の皆様こんにちは!
管理人のとしです。

常々、当サイトでは、今期は、暖冬のためにマンゴーの頂芽の成長が遅れていると紹介してきましたが、本日のブログでは、昨年の同時期の写真を用いて現在の様子と比較してみたいと思います。


 

 

気温の推移について比較してみよう!

まずは、昨年と今年の気温の変化について気象庁のホームページのデータを用いて比較してみたいと思います。

こちらが、昨年の気象庁による2月上旬の気温のデータとなっています。

2015年2月の天城町の気象庁のデータ

注目したい平均温度には、赤枠を設けています。
 

今年の2月上旬のデータがこちらです。

2016年2月の天城町の気象庁のデータ

このようにデータを見比べてみると、平均気温で高い温度で推移してきていますよね。

また、最高温度については、昨年は、20度を超える日が、0日だったにも関わらず、今期は、すでに5日もあります。

ビニールハウスは、晴天日で太陽が照りつけると、こちらの気温+10度くらいは、簡単に温度が上がってしまいます。

ビニールハウス内を冷やす努力を続けていますが、20度を超えてくると思ったようにビニールハウス内の温度をコントロールすることが難しくなっているのが現状です。

2015年2月の頂芽の様子を見てみよう!

それでは、昨年の2月17日の頂芽の様子を紹介してみたいと思います。

2015年2月17日のマンゴー頂芽の様子-1

2015年2月17日のマンゴー頂芽の様子-2

こちらの写真は、昨年の成長の早いものを撮影したものとなっていますが、今期、ここまで成長しているものは、未だにありません。

また、マンゴーの花軸が赤色になっていますよね。

これは、マンゴーは、花を咲かせようと栄養素を使い、余力が少なくなってくると、このように赤色に変化してきます。

こういった変化も今のところ見られないのが現状となっています。

今期の2月中旬の頂芽の様子

それでは、今期の頂芽の様子がこちらとなっています。

2016年2月中旬の頂芽の様子-1

2016年2月中旬の花芽の様子-2

こうやって見てみると、一目瞭然ですよね。

あと1段階分(日数にして10日分)、成長に遅れが見られていると言えると思います。

今期は、夏期剪定前に土壌診断試験を行い、施肥は、必要ないと判断しましたので、施肥なしの状態で育ててきていますし、土の持つ栄養分を洗い流す目的も含めて、夏季の潅水量も例年より多くしてきました。

ほんの少し、赤っぽくなってきているものの、ここまで花軸の色に変化が生じているところに私も首をかしげているところです。

本日のまとめ

昨年度、私のビニールハウスで満開を迎えたのが、4月に入ってからでした。

この調子でいくと、4月に花を咲かせるのは、間違いないと思います。
しかし、全体的に10日程の遅れを取り戻すチャンスはないものかとも考えているのですが、それがこれから保温に入って来るときだと考えていますよ。

頂芽の状態が、上記で紹介した写真ぐらいの大きさのものが、ビニールハウス内全体の70%を超えると今度は、ビニールハウス内を冷やすことから保温へと移っていきます。

この保温をしっかりとすれば、昨年の成長のスピードに追いつくのではないかと考えているのです。

しかし、この保温というのも、ビニールハウス内を閉めきるのですから、自ずと湿度が上がってしまいます。

湿度の上昇は、病気に繋がりますからね。

ビニールハウス内を暖かくしながらも、換気を良くするという、なんとも温度管理が難しい状況となりそうです。

本日のブログは、ここまで!

それでは、また明日~


 

 
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