【マンゴー栽培】バージン諸島で生まれた「スピノエース顆粒水和剤」を散布した!

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ブログをご覧の皆様こんにちは!
管理人のとし( @kedokumango )です。

8月の夏期剪定から2段目の新葉が伸び、現在、新葉が硬化しようとしている大事な時期に害虫である「スリップス(チャノキイロアザミウマ)」をビニールハウス内で発見しましたので、防除作業を行いました。


 

 

残念だったけど・・・

私の計画では、12月中旬に現在のビニールハウスのビニールを取り替える予定でいました。このビニールの取り換え作業では、1度ビニールを全て撤去することから、害虫の侵入などが懸念されるために、ビニールの取り換え後にビニールハウス内の防除作業を行うつもりでした。

今回の「スリップス」の発生は、完全に予定外でありますし、今後、「スリップス」が発生した際には、今回散布する薬剤が使用出来なくなるという条件が発生しています。

これには、「スリップス」に対して同じ薬を散布しても抵抗性がつくために効かなくなってしまうということがある為です。

また、基本的に農薬は、使いたくない主義ですし、年が明けることには、ミツバチやスワルスキープラスをビニールハウス内に放飼する予定ですので、残留農薬というのも可能な限り抑えたいところです。

しかし、今回は、花芽をつける2段目の大切な新葉であることから、容赦なく薬散を選択しました。

 

今回散布した「スピノエース」は、これだ!

まずは、スピノエースのパッケージからどうぞ!

スピノエース

私も営農を始めてから、今年で5年目に突入していますが、この「スピノエース」を使用するのは、3回目となっています。

マンゴー栽培で、スリップスの発生を確認してから、5000倍の希釈で、このスピノエースを散布するとピタッと止まってくれるので、私の中で信頼している薬品の1つでもあります。

こちらの「スピノエース顆粒水和剤」は、顆粒剤となっていますので、顆粒の際の農薬全般について言えることですが、水タンクで直接希釈するのではなく、1度バケツ等に薬品を入れてから、少しずつ水で溶かしながら、水タンクへ移すようにしていくと簡単に水に溶かすことができると感じていますよ。

 

スピノエースは、「バージン諸島」生まれなんです!

今回、スピノエースを用いる際に、製造元で調べたところ、スピノエースは、「バージン諸島」で生まれたことを知りました。

薬品というと化学室のような実験室で、色々な化学物質を混合して開発されるイメージがありますが、「バージン諸島」の「土壌放線菌」から発見されたものになっているようです。

これには、驚きといいますか、「へー!!!」的な要素もあり、雑学として、1つ賢くなることができました。

下記は、インターネットで調べた情報から引用しています。

スピノエース顆粒水和剤は、バージン諸島で発見された土壌放線菌(サッカロポリスポラ スピノサ)から生まれた、新しい殺虫剤です。

従来の殺虫剤とは全く異なる作用機作を持つため、薬剤抵抗性の発達により既存薬剤では防除が困難なコナガをはじめアオムシなどに優れた防除効果を発揮します。

安全面においても人畜や魚介類に対して優れた選択性を示します。また、環境への負荷が比較的少なく散布後は太陽光線や微生物の働きにより、多様な腐植成分、水、炭酸ガスなどに代謝されます。

スピノエースが生まれた由来についても詳しく掲載されており、興味深かったので、転記しておきます。

ダウ・アグロサイエンス(本社:米国インディアナポリス市)の科学者が、休暇で訪れたバージン諸島のラム酒工場跡で偶然採取した土壌の中にその菌、サッカロポリスポラ スピノサは含まれていました。

一握りの土壌の中には、限りない数の微生物が存在しています。新しい有用菌を発見するのは砂漠の中から一粒の金を発見するのに等しい作業です。

本菌も、研究を始めてから農薬として実用化されるまでに実に、17年の歳月を必要としました。高い活性を持ちながら、環境に対して負荷の少ないスピノエースは、まさにバージンの自然が生んだ奇跡といえます。

 

本日のまとめ

毎回、農薬を散布する際には、製造元のホームページなどを閲覧し、注意点などがないか熟読するようにしています。

今回も、そんな薬剤の調査から新たな発見があったわけですが、これも安全で高品質なマンゴーを栽培する為には、大切な作業だと思っています。

今後も、薬品についての理解度を深めて、効果的な防除作業をおこない、少しでも農薬の使用量を減らしていけるように努めていきたいものです。

本日のブログは、ここまで!

それでは、また明日~


 

 
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