ブログをご覧の皆様こんにちは!
管理人のとし( @kedokumango )です。
12月にも入り、皆様も忙しくお過ごしのことではないでしょうか。さて、我がマンゴー農園では、現在のマンゴーの樹において重要なことは、とにかく「樹を冷やすこと」となっています。
しかしながら、気象庁のデータで気温の変化を昨年と比べると、2度程高い気温で推移しているようなのです。
気温が高い悪影響
まずは、気象庁のデータを見比べて見ることにしましょう。
こちらが、2015年12月の2日間の記録です。
そして、2014年の記録です。
12月に入ったばかりということで、2日間のみの記録ということで、データとしては、少ないのですが、11月についても気温が高い状態で推移しているようです。
12月1日については、平均気温2度の変化ですが、12月2日のデータでは、5度程、異なることになっています。
それが、マンゴーの成長にどのような影響をもたらすかというと、昨年の同時期のブログを参照してみましょう。
昨年の12月2日の記事では、花芽が上がり始めたことを記事にしているのです。
今年は、樹を冷やすことを重点項目としていましたので、可能な限りビニールハウスのタニ部の開放を心掛けているのですが、いかんせん悪天候続きで、タニ部を開放出来ずにビニールハウス内に設置している温度計も高い温度を記している状態です。
そんな状態のビニールハウス内でのマンゴーの樹の現状を写真で紹介したいと思います。
蕾が上がるならばまだしも、このように新葉を開き始めているものが、とこどころにある状態です。
この開いてしまった新葉の対処方としては、葉のみを除去して、枝の芯の部分を残すという方法もあるのですが、今回、新葉を吹き出してしまっている成長が狂ってしまっている枝は、全てにおいて、夏季剪定から2節目の枝となっているのです。
2節目の枝は、私の予定では、新葉の硬化後に、花芽をつけるはずでしたので、現在、この狂いに戸惑っているところでもあります。
気温が低い状態で、推移していれば、蕾の状態から先端が伸び始めても開き始める時には、花芽として上がってくることを経験していますので、やはり樹の冷やし方が足りないと感じている次第です。
その他の品種でも新葉が出始めています!
上記で述べたことが、我がマンゴー農園の主力品種である「アーウィン」だけではなく「レッドキンコウ」や「金蜜」でも同じ症状が現れています。
レッドキンコウの現在の様子です。
レッドキンコウは、今年で栽培を開始してから2年目ですので、樹の体力もついてきたことですし、今年は、花芽を切除せずに実をつけたいと楽しみにしている品種でもあります。
そんなレッドキンコウも、新葉が伸びてしまった上に、まだ葉の硬化もしていない状態です。
このままでは、開花が遅れ、果実が完熟を迎えるのも遅れてしまうという事態が発生してしまいかねません。
農業は、天候に左右されるだけに、難しいものだと改めて感じている次第です。
それでも順調な成長を見せている樹もあります!
そんな天候による条件が悪い中でも、順調な成長を見せている樹もあります。
葉が、夏季剪定から2節伸びたところで、しっかりと硬化し、花芽を上げるために、じっと栄養を蓄えていることが、樹から伝わってきます。
平成23年にビニールハウスを建設してから、現在までやってきましたが、ここにきて、効率的な換気の為の「循環扇」が必要なのか?とも感じているところです。
本日のまとめ
植物栽培において、やはり重要なのは、なによりも気象条件なのだと改めて強く感じているところなのですが、マンゴー栽培において「徳之島」では、無加温状態で栽培できる、恵まれた環境にあります。
本土の悪条件の中でも、立派なマンゴーを栽培されている現状で、「天候が悪かった!」というのは、言い訳にもならないことでしょう。
枝の先端部から新葉が成長し始めてしまったことは、他にも原因があります。
まだまだ、施していない手がありますので、早急に実施していきたいものです。
本日のブログは、ここまで!
それでは、また明日~