ブログをご覧の皆様こんにちは!
管理人のとしです。
本日のブログは、少し気が早いですが、8月のマンゴー管理作業について紹介したいと思います。
8月のマンゴー管理作業暦
上旬
生育状況と管理作業
- 剪定の早晩と対応
管理作業の要点
剪定時期で、枝の伸びや枝葉の充実程度が変わる。最終的には、先端がふくらみ充実した枝を確保する。枝葉の充実が悪いと、花が少なくなる可能性がある。
- 剪定が早い場合の3節目の対応
- 3節目が発生した場合、葉面散布や保温して充実を促進する。
- 充実が遅れると判断したとき3節目の葉を速やかに除き(軸は残す)消耗を防ぐ。
- 3節目が発生した場合、葉面散布や保温して充実を促進する。
- 剪定が遅い場合
- 1節の母枝(成り枝)として充実させる。
- 2節目の充実が悪い場合、葉面散布や保温して充実を促進する。
- 1節の母枝(成り枝)として充実させる。
- その他
- 樹齢が増すと根も広い。樹が暴れないようにするには、根域に応じて地上部も拡大させた枝配置とする。そのためには間伐が重要。
灌水管理目安(t/10a)
5〜15(t/10a)
中旬
生育状況と管理作業
- 収穫さらい
- たっぷり灌水
- 剪定
- 防除 菌密度低下
管理作業の要点
- 収穫終了後たっぷり灌水で樹を潤ます。
- 剪定=徒長枝、下枝、混み枝を間引く。
- 剪定終了後の防除
- かいよう病(炭そ病)、マンゴーハダニ他
ICボルドー66Dを50倍 加用
ハーベストオイルを100〜200倍
- かいよう病(炭そ病)、マンゴーハダニ他
- 防除のポイント
- ICボルドーは、袋をよく混ぜる。
- マシン油は、葉に油侵痕がでないように樹を十分に潤ませておく。
- カイガラムシ類が問題となっている園は、ハーベストオイル100倍を散布した、20日後を目安にし、スプラサイド乳剤40の1,500倍を散布する。
- 炭そ病:基本は、剪定くずは、園外へ持ち出すこと。
- 油侵痕:葉が油を吸うことによる光合成低下(最悪は落葉)
- カイガラムシの防除体系:ハーベストオイル→20日後→スプラサイド乳剤40→ムラがある場合、サイド20日後にスプラサイド乳剤40で防除する(若齢虫への効果大)
- ICボルドーは、袋をよく混ぜる。
- 剪定終了後、速やかに施肥を行う。
奄美果樹配合3袋(N:4.8)程度とし、施肥後は、十分な灌水を行う。
- その他
樹勢回復を目的とした葉面散布は、窒素を中心に2〜3回実施する。
尿素500倍〜1,000倍(1リットルあたり1〜2g)
メリット青:500倍
注)
- 堆肥を使用する場合、化成肥料の施肥量は、減らす。
- 未熟堆肥の施肥は、控える。特に幼木での使用は、注意する。
灌水管理目安(t/10a)
15〜30(t/10a)
下旬
生育状況と管理作業
- 新梢の発芽伸長(1回目)
- 枝葉整理
管理作業の要点
節の上でハサミを入れた場合、複数の枝葉が同位置から発生するので整理する。
- 2本程度に間引きして間隔を開ける。
- 同じような枝で揃える。
- 枝葉、出来るだけ左右に配置する。
- 早期に間引き傷口は、小さくする。
灌水管理目安(t/10a)
5〜15(t/10a)
以上が、8月のマンゴー管理作業暦となります。
今回の資料も、私が「鹿児島県農政部農業普及課」より指導を受けながら、頂いたものを簡潔にまとめたものであります。
8月は、1年の集大成である収穫を終え、来年に向けた樹づくりが始まる大切な時期であります。
この収穫後の剪定作業が翌年の果実に直結してくるものだと感じていますので、私の作業ポイントとして一番重要としているところでもありますよ。
本日のブログは、ここまで!
それでは、また明日~