【マンゴー研修会】で現状の栽培課題が見えてきた!

ブログをご覧の皆様こんにちは!
管理人のとし( @kedokumango )です。

昨日、12月4日に徳之島では、「マンゴーの秋期管理研修会」が行われました。私は、本業の建設業が年末ということもあり繁忙で参加できなかったのですが、父に参加して貰い、資料を手に入れることが出来ました。

そちらの資料を参考にしていると、現状の課題が明確となってきましたので、資料を元にまとめてみたいと思います。

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1 秋季の気温

  1. 平年と比べると、11月の気温が低下していない。
    これは、先日のブログ、「マンゴー栽培において冷え込みが足りない?」でも、私が判断材料として気象庁の気温データの推移を紹介していましたが、「鹿児島県農業普及課」でも同じように判断されているようです。
     

  2. 2旬ほど遅れた状態で、低温遭遇している。
     
  3. 特に、夜温は高く推移している。
     
  4. 結果、低温に伴う充実・花芽分化が遅くなる傾向(平年は11月〜12月)

 

2 12月の栽培管理

  1. 枝葉の整理
    平年と比べ温度が高いため、枝葉の整理がやりずらい年であった。
    未実施のほ場は、残った枝の充実を図るためにも急いで実施する。

    • 下枝の整理。結果母枝として使える場合は、上に誘引して残すが、特に、混み合っている場合は除去する。風が通るようにする。
       
    • 枝が立ち気味の場合
      ・外側の枝を相対的に軽く誘引を行う。
      ・徒長気味の枝の誘因や間引き。
      ・弱い枝を間引くときも、樹の内側は横枝は活かすように残す。
       

    • 安定した生産を上げるために
      平面上の仕立ての場合で、1m2(1m×1m)あたり5〜6果の着果が可能となるような枝の配置が必要となる。
       
      10アールの内、樹冠占有面積が700m2のときの生産目標
      5〜6果×700m2=3,500〜4,200玉となる。
      その為には、花が着く充実した枝が得られるようにすることが重要。

     

  2. 枝葉の状況と管理
    • 12月に入り枝葉の頂芽(先端)が大きくならない場合、花が少なくなる可能性がある。
       
    • 枝葉が充実する温度帯は、15〜20度付近にある。
      ・充実が極端に悪い場合、天井を被覆し、夕方にサイドビニールを閉めることができれば理想。かん水は、晴天日の午前中に行い地温を上げるようにする。
      ・頂芽部位が小さい園では、枝葉充実を更にすすめて頂芽を大きくする。葉色がついてから、メリット赤500倍を5〜7日置きに2〜3回使用。
      ・充実した枝葉が確保できている園は、園内を冷やし花芽分化を促進する。枝葉が充実している場合、冷やすほど花芽分化が進む。収穫時期を遅くしたい場合、冷やしの条件が良いと、花芽分化や収穫期が想定より早くなるので注意する。

     

  3. 極端に早い花が発生した場合の対処方法
    極端に花が早い場合、先端部だけを取り除くと、直に花芽が発生する。一方、分化した位置を取り除くかたちで、2〜3葉を切り返して除去すると20〜30日程度遅れて再度、発生する(12月20日頃の処理)。

    ※極端に早い花芽の切り返し処理

    マンゴー-早い花芽の切り返し処理

    花芽発芽→分化した部分を取り除く→再発芽→有葉花→葉と一芽へ除去→正常な開花

     

  4. 病害虫被害の懸案事項
    • マンゴーハダニ
      ハダニ等の被害で緑が抜けた場合、花が着いても育たない場合があるので注意。

      軽度な事例

      マンゴーハダニ-軽度な事例

      中度な事例

      マンゴーハダニ-中度な事例

      重度な事例

      マンゴーハダニ-重度な事例

      ※マンゴーハダニ被害のステージを軽度で止める。中度〜重度になると、花芽分化しても育たない場合がある。
       

    • マンゴーキジラミ
      縮葉、黄化、葉への穴がみられる。9〜10月に多い。

      成虫が主に葉裏に群がる

      マンゴーハダニ-様子

      マンゴーハダニの成虫

      マンゴーハダニの成虫

      マンゴーハダニの幼虫

      マンゴーハダニの幼虫

      排泄物でススが発生

      マンゴーハダニ-排泄物

       

    • その他
      サビダニ、カイガラムシ類の発生に注意

 

10月以降の枝葉充実

緑化直後 10月下旬頃

枝葉先端は、平たんで盛り上がっていない。

  1. 栄養成長(枝葉の発生が強ければ、更に枝葉が発生する。
     
  2. 10月中旬以降は、栄養成長(枝葉の発生)を一時的に抑制するため乾燥処理する。
     
  3. 緑化している場合:メリット赤500倍の葉面散布。

マンゴー10月以降の枝葉-1

 

充実期 11月:炭水化物増加

枝葉先端は、わずかに盛り上がり(尖る)始める。

  1. 緑化が悪い場合(光合成能力低);メリット青500倍や尿素800〜1000倍の葉面散布
     
  2. 緑化が良い場合:メリット赤500倍の葉面散布
     
  3. 再発芽・伸張時:枝葉の除去や葉欠きをする。

マンゴー10月以降の枝葉-2

 

充実期 12月:炭水化物増加

枝葉先端は、膨らみ始める。液花芽(葉節の花芽)も膨らみ始める。

  1. 充実が良ければ、冷やすほど出蕾は早くなる。
     
  2. 充実や膨らみが弱い場合:天井を被覆し管理する(15〜20度)
     
  3. 枝葉の充実・膨らみが増すようにする。

マンゴー10月以降の枝葉-3

 

本日のまとめ

開花に向けての重要な時期での「マンゴー研修会」でしたから、是非とも参加したかったのですが、今回は、繁忙期に入っていたために願いかなわずだったのが、残念です。

今回は、資料を頂くだけとなってしまいましたが、2ヶ月に1度くらいの頻度で「徳之島果樹部会」が開催するマンゴー研修会では、いつも「鹿児島県農業普及課」がその時期に合わせた重点事項をまとめた資料を配布して下さいます。

栽培経験の少ない私にとって、大切な研修会となっています。

1月まで残された日もわずかとなってきました。年明けには、マンゴーに大きな変化が訪れる可能性もありますからね。丁寧に世話をして、1月の出蕾に備えたいものですよ。

本日のブログは、ここまで!

それでは、また明日~

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