本日のブログは、7月出荷型を目標とした、7月のマンゴー管理作業をまとめたいと思います。
7月のマンゴー管理作業暦
上旬
生育状況と管理作業
- 果実の成熟
果実の増糖と灌水
管理作業の要点
- 栽培温度が高温で推移すると収穫時期は早くなる。
- 連棟ハウスの中央>連棟ハウスの両端
- 二重被覆施設>換気扇施設>手換気施設
- 果実袋使用>果実ネット使用
- 同じ管理下で、特に早く仕上がった場合、最初の果実は、糖度が低い場合が多い。異常落下も同様。
- 柑橘等は、収穫前に水を切り増糖を図るがマンゴーは、収穫前に水を切り増糖を図る樹種ではなく、適度な土壌水分があった方が果実品質は優れる。水を切ると異常落下が発生し易くなるので注意が必要。
- 特に、梅雨明け後で晴天日が続く場合は、樹の水分蒸散も増加する。また、急激な土壌水分変化により誘発される果こう部の裂果やヤニ果を防ぐ意味でも、定期的な灌水による適湿管理が重要である。
- 柑橘等は、収穫前に水を切り増糖を図るがマンゴーは、収穫前に水を切り増糖を図る樹種ではなく、適度な土壌水分があった方が果実品質は優れる。水を切ると異常落下が発生し易くなるので注意が必要。
灌水管理目安(t/10a)
15〜30(t/10a)
中旬
生育状況と管理作業
- 収穫始め
管理作業の要点
- 収穫時の注意点
- 収穫は、早朝と夕方の2回確認を行う。
- 落果した果実を放置すると腐れが生じやすいので速やかに回収する。
- ブルームが取れたり、押し痛みが出ないように丁寧に扱う。(きれいな手袋を使う)
- 収穫は、早朝と夕方の2回確認を行う。
- 収穫後の注意
- 収穫後さらに追熟する。3〜4日常温で呼吸させた状態にしておくと果実につやがでて芳香が強くなる。その後は、果実の痛みが目立つようになってくる。
- 収穫後速やかに出荷するか、一時的な貯蔵を行う場合、10℃程度で保冷する。保冷した果実は、出庫後に水をとばしてから荷造りを行う。
- 収穫後さらに追熟する。3〜4日常温で呼吸させた状態にしておくと果実につやがでて芳香が強くなる。その後は、果実の痛みが目立つようになってくる。
※ブルームとは、果実表目についている白い粉用の物質で果実の蒸散を防ぐ。
下旬
生育状況と管理作業
- 収穫盛期
管理作業の要点
※換気扇管理や二重被覆を実施している、圃場や袋掛けをしている果実では、温度が高くで推移するため、成熟に必要な積算温度を満たすのが早く、収穫が10日程度早くなる。収穫後の管理も早める。
灌水管理目安(t/10a)
5〜15(t/10a)
以上が、7月のマンゴー管理作業暦となります。
今回の資料も、私が「鹿児島県農政部農業普及課」より指導を受けながら、頂いたものを簡潔にまとめたものであります。
7月は、収穫が始まり慌ただしい毎日が続きますが、適切な温度や湿度の管理に努めたいものでありますね。
本日のブログは、ここまで!
それでは、また明日~