ブログをご覧の皆様こんにちは!
管理人のとし( @kedokumango )です。
先日のブログ「【マンゴー栽培】剪定時期の違いによる1節目が伸びた状態を比較してみた!」にて、第1節目が順調に成長し、これから第2節目が伸びてくるのを楽しみにしていることを書いたばかりでしたが、マンゴー栽培の宿敵「チャノキイロアザミウマ(スリップス)」が発生してしまいましたので防除記録として記録しておきたいと思います。
「チャノキイロアザミウマ(スリップス)」の発見について
「チャノキイロアザミウマ(スリップス)」ですが、体長1mm未満の小さな害虫となっているのですが、現在のようにマンゴーの新芽の成長を促進しているときには、新葉へ食害を与えてしまいますし、果実が実っている時は、果皮へ食害を与え商品価値を著しく低下させてしまう、マンゴー農家がとにかく手を焼いている「害虫」となっています。
この「チャノキイロアザミウマ(スリップス)」は、体長が1mm以下となっていますが、こいつが食害を与えた葉は、パッと見でわかりますので、こちらの画像で、確認してみましょう。
こちらの画像は、健全な状態のマンゴーの新芽です。
多少、茶色が混じりながら伸びてくることもありますが、大概はこのような感じで伸びてきます。
この新芽に「チャノキイロアザミウマ(スリップス)」より、食害を受けてしまうと、このようになってしまうのです。
葉が「チリチリ」となっているのがわかるでしょうか?こういった状態になっている葉の付近(特に葉裏)を探してみる必ずといって、このように「チャノキイロアザミウマ(スリップス)」がいます。
こちらの写真で、ご確認ください。
もの凄く小さな害虫ですので、中々クリアな状態で撮影することは、難しいのですが、こういった「ルーペ」を用いると発見しやすくなっていますよ。
尚、マクロレンズなどを用いて撮影すると、このように鮮明に確認することができます。
こちらの画像を紹介しているのはこちらの記事となっています。あわせてご覧ください。
今回の「チャノキイロアザミウマ(スリップス)」の発生状況について
今回の「チャノキイロアザミウマ(スリップス)」の発生状況についてですが、3連棟のビニールハウスの中央棟の真ん中あたりに位置する1本の樹でこのように発見することができました。
9月末と言えども、ここ南国「徳之島」では、ビニールハウスの中は、30度を越えていることが多く、新芽が豊富にあり(餌が豊富にある)、暖かい状況では、「チャノキイロアザミウマ(スリップス)」は、爆発的に増えてしまいます。
そこで今回は、増えてしまう前に叩こうと、スリップスの発見と同時に薬散を決定し防除作業をおこないましたよ。
2016年9月末に散布した薬品について
農薬の散布は、可能なかぎり避けたいところですが、この新芽を守らなければ来年の花はありません。ここは、徹底的に害虫を叩く必要があるのです。
今回、散布した薬品は、「コテツフロアブル」となっています。
尚、写真に写っている「白糖」は、展着剤の効果と白糖の甘みで、葉陰に隠れる「チャノキイロアザミウマ(スリップス)」をおびき出すために混合したものとなっています。
今回は、こちらの「コテツフロアブル」を2000倍に希釈して、500Lを散布しました。
本日のまとめ
今回の「チャノキイロアザミウマ(スリップス)」の発生ですが、実は、予感していました。
というのも、先週からの徳之島では、雨がずっと続いており、こういった環境のときは、住みやすいビニールハウスの中に害虫が飛び込んでくることが多いため、心の中で「そろそろ出るか!?」なんて思っていた矢先のことでした。
雨とか自然現象による環境の変化は、どうしようもないですが、湿度をこもらせてしまって病気が発生したというのは、人間の管理ミスになってしまいます。
今後も、日頃の管理作業を徹底していきたいものと思いますよ!
本日のタイトルにもあがった「チャノキイロアザミウマ(スリップス)」については、こちらの記事で詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。
本日のブログは、ここまで!
それでは、また明日~