ブログをご覧の皆様こんにちは!
管理人のとしです。
先日のブログ、マンゴーの栽培暦(2016年2月編)で有葉花の新葉の処理についてふれました。本日のブログは、その新葉の処理について写真を用いて説明してみたいと思います。
新葉の処理理由について
マンゴーの頂芽の部分が膨らみはじめ、花芽が伸び始めると、芽と一緒に新葉も開き出します。
この新葉をそのままにしておくと、先日のブログでもふれたとおり、スリップス(チャノキイロアザミウマ)のエサとなってしまいます。
そこで、この葉を早期に処理しておく(切除する)必要があるのですが、これには、切除作業を行う時期によって、手間が全然違ってきてしまします。
上記の理由から、切除をおこなう時期が、とても重要となってきますので注意したいところです。
切除のタイミングと切除箇所
切除のタイミングとしては、頂芽が開き始める直前が良いです。これが早過ぎると、今後の花芽の成長に影響をもたらしてしまいますので、開き始める直前を見計らって作業を行いたいところです。
まずは、写真で切除する箇所について確認してみましょう。
切除する箇所に赤線でラインを入れていますが、本当に先端部のみを切除するようにしてください。
深く切り過ぎると、せっかくの頂芽が台無しになってしまいます。
こちらの写真では、まだ切除するには、早い段階です。こちらの先端部が開き始めたら切除する適期となっています。
それでは、切除したものも見てみましょう。
先端部のみが切除されていますよね。このように切除しておくと、新葉が伸び始めても葉の茎の部分のみの成長となりますので、スリップス(チャノキイロアザミウマ)のエサとなることはありません。
切除した頂芽が成長した様子
今度は、頂芽に切除処理を施したものが成長したら、どのようになるのかを写真で見てみましょう。
葉の茎の部分のみが伸びてきていることがわかりますよね。このようになった芽でも、その後は、順調に成長してくれますので、私の園では、このような処理が続いていきます。
こちらの写真をみると、早期の新葉の処理は、手間が少なくて済むと述べた理由がわかりやすいので、そちらについても説明してみたいと思います。
この写真の葉の茎が伸びている部分の先に新葉がついているものだと想像して下さい。
葉を切り落とすのに何回ハサミを動かさなければならないでしょうか?
最低でも1つの芽に対して10回ほどは、切除作業をおこなわなければなりませんよね。早期に切除すると頂芽の先端部を1回切るだけで、済むことですから、それだけ手間が違ってくるということなのです。
伸びた葉は、やわらかい上に細かいですから、ハサミを何回も入れるのは、結構面倒な作業となります。これが、私が早期に頂芽の処理を施す理由となっていますよ。
本日のまとめ
今回、紹介した頂芽の処理についてですが、最初の方でも述べましたが、切除するタイミングが重要です。
早過ぎると頂芽の成長に影響をもたらしますし、遅すぎると手間がたくさん掛かってしまします。普段の見回りから、注視して気付いた時に、処理するようにしておきたいものです。
本日、写真で紹介した処理については、嬉しいこともありました。
それは、今回の頂芽の処理をしなければならないと気付いたのが、朝の見回り時でした。
私の朝の見回り時は、あたりが真っ暗ですので、切除作業を夕方の見回り時の際に施そうと思っていたところに、我が父上殿から、昼休みの休憩時に「頂芽の処理をやっていいか?」とあがったのです。
私も適期だと感じていたので快諾し、夕方の見回り時に上記の写真を撮影したわけです。
普段、樹の成長に気付くのが遅れがちな父上殿ですがね、こうやって気付いてくれて、尚且つ切除処理まで施していてくれたことには、嬉しさもあり感謝の気持ちだったのです。
本日のブログは、ここまで!
それでは、また明日~