ブログをご覧の皆様こんにちは!
鹿児島県「徳之島出身」のブロガー とし( @kedokumango )です。
徳之島におけるマンゴー栽培では、例年開花が3月に始まります。
2月は、開花のための花芽が上がってくる大切な時期でもあるのですが、現在のマンゴーの成長の様子について紹介したいと思います。
この記事の目次
2019年2月のマンゴー栽培を行うビニールハウスの様子
まずは、2019年2月上旬のマンゴーを栽培するビニールハウス内部の様子について、お見せしたいと思います。
昨年の今の時期は、栽培方法に一工夫をするために夏季剪定を軽めにおこなったので、枝木が混み合った状態となっていたのですが、今期は、強剪定を行いましたので、スッキリとした感じのハウス内となっています。
枝木がこれだけスッキリしていると、見た目的にも気持ち良いですし、普段の手入れも行い易いですよ。
私の場合、日常的に見回りして上部の潅水用のマイクロスプリンクラーの調整を木の中心部に入っておこなうのですが、これだけ剪定しておけば、樹の中心部にも入って行きやすくなっていますよ。
ただし、手入れしやすいように枝木の数を落とすということは、大切なマンゴーの収量にも直結してきます。
私は、多少の収量よりも、手入れのし易さの方が大切だと考えましたので、今期は、このような栽培方法をとっていますよ。
2019年2月のマンゴーの頂部や花芽の様子について
それでは、肝心の花芽について見ていきましょう。
例年と比べると若干の遅れはありますが、このように枝の頂部に、このような膨らみを確認することができますよ。
例年のことですが、冬場にこの膨らみが上がってきてくれると、ホッと一安心しますね。
この膨らみがビニールハウス全体の8割程度になるまでは、私のビニールハウスでは、可能なかぎりハウス内部を冷やすようにしますが、8割を超えたあたりから、ビニールを下ろして、ビニールハウス内部の保温に入っていきますよ。
現在、樹の状態を見ながら、追肥の必要性について検討しているところです。
例年、暖冬が続きますよね。
暖冬だと花芽が上がってくるのが、遅くなってきてしまいます。
花芽が遅いと収穫の時期も遅れてきますし、徳之島におけるマンゴー栽培のここ数年の課題だと感じています。
広がり始めている頂部もあるぞ!
枝の頂部には、上記で紹介したような膨らみが見え始めたところですが、成長の早い枝では、このように頂部が開き始めている箇所もあります。
成長の早い年だと、1月の上旬にこの頂部が開き始めるというのを経験していたのですが、今年は、2月に入り込んで来てしまいました。
なんとか、3月に開花してくれるように成長を早めたいと思いますよ。
まぁ、植物の成長ですから、人間が頑張るといっても、やれることは、限られているのですがね・・・。
広がり始めた葉に対する処理について
広がり始めた枝の頂部なんですが、このまま放置しておけば、おそらく花芽が上がってきます。
しかし、今、上がって来てもらうと困るのですよね。
私は、マンゴー農園として営農で栽培しているのですから、可能なかぎり全ての樹の成長を揃えて、マンゴーの収穫期を揃える必要があります。
そこで、開き始めた葉の先を、このようにハサミで切り落としていきますよ。
これには、成長のコントロールの目的もありますが、新葉は、マンゴーの宿敵でもある害虫のスリップス(チャノキイロアザミウマ)の餌となってしまいます。
ビニールハウス内に餌があると、スリップスも発生しやすくなってしまうので、この新葉を除去する必要があるのです。
2月の中旬には、スリップス(チャノキイロアザミウマ)を捕食してくれる、スワルスキーカブリダニをビニールハウス内部に放飼するのですが、私は、この新葉が伸び始めてくる時期がスワルスキーカブリダニの放飼のタイミングだと考えています。
昨年のスワルスキーカブリダニの放飼の様子については、こちらの記事で紹介していますので、あわせてご覧ください。
本日のまとめ
花芽があがってくれば、次の成長ステージは、開花となります。
開花すれば、花吊りも必要となってきますし、花へのカビ対策も注意しなければなりません。
他にも受粉のための昆虫の準備も必要になってきますから、少しずつハウス内部が賑やかになってきますよ。
本日のブログは、ここまで!
それでは、また明日~