ブログをご覧の皆様こんにちは!
管理人のとしです。
2015年8月も半分が過ぎてしまいましたね。
さて本日は、毎月恒例の月毎の「マンゴーの管理作業」についてまとめたいと思います。
9月といえば、8月に剪定した後の新芽が噴き出してくる時期で、新芽の保護が大切な時期となってきますね。「スリップス」に特に注意していきたいものです。
9月上旬
- チャノキイロアザミウマに注意
新梢加害と共に、成虫(羽有り)、幼虫(羽無し)が混在する場合は園地内循環している。
1週間〜10日おきに2〜3回の防除が必要。※ほ場内巡回している場合の防除例(通常は1回散布)
防除1回目
使用薬剤:スプラサイド乳剤40
防除2回目
使用薬剤:コテツフロアブル
防除3回目
使用薬剤:スピノエース顆粒水和剤
と上記のように薬剤でローテーションを組んで散布するようにする。
スリップスに関する薬剤については、下記のページ参照
マンゴーの害虫「アザミウマ類(スリップス)」編 - 潅水量
9月上旬の潅水量は、10アール当り15〜30tの潅水量とする。
9月中旬
- 台風での被害
- 台風接近時は、施設周辺の風よけ、防風ネット等を確認。幼木は幹が揺られないようにしっかりと固定しておく。
- 台風通過後は、かいよう病等の対策を徹底する(特に幼木)。
ICボルドー66D 50倍
- 枝葉が台風により損傷を受けたときは、速やかに傷口をきれいに切り直し、癒合剤等を塗布する。
バッチレート(有機銅塗布剤)トップジンMペースト
- 塩害発生には十分注意する。潮の巻き上げ状況を判断して速やかに洗う。
- 台風接近時は、施設周辺の風よけ、防風ネット等を確認。幼木は幹が揺られないようにしっかりと固定しておく。
- かいよう病
- 潅水量
9月中旬の潅水量は、10アール当り5〜15tの潅水量とする。
9月下旬
新梢硬化期
施肥
- 枝葉充実と2節目の発芽伸長促進
- 施肥種類、量(10アール換算)
- 肥料持ち(砂地等)が悪い圃場では、奄美果樹配合1〜2袋(N:1.6〜3.2)
- ホウ素欠乏症状が発生しやすい圃場では、くみあい配合6号1〜2袋(N:1.4〜2.8)
- 肥料持ちが良い圃場では、燐硝安加里S226 1袋(N:2.4)
※施肥完了後は、灌水を15t程度実施する。
- 肥料持ち(砂地等)が悪い圃場では、奄美果樹配合1〜2袋(N:1.6〜3.2)
新梢の発芽伸長(2回目)
- 1回目の枝葉発芽後35日前後経過すると2回目の発芽伸長が始まる。
- 2節目の枝葉までは、充実した枝を確保する。
潅水量
9月下旬の潅水量は、10アール当り5〜15tの潅水量とする。
9月の管理は、できるだけ新芽を確保して保護していきたいところ!
新梢被害の発生する「スリップス」は、特に避けたいところでありますね。
私は、今年も開花期に「スワルスキーカブリダニ」の導入を行いますが、今年は、昨年と違って、8月の一斉剪定後にICボルドー66Dの散布を行いますが、その後2週間が経過したら、一度「スワルスキーカブリダニ」を導入しようと考えています。
如何にして薬散回数を減らしていくかには、「スワルスキーカブリダニ」が第一であると考えるためです。
本日のブログは、ここまで!
それでは、また明日~