本日のブログは、7月出荷型を目標とした、6月のマンゴー管理作業をまとめたいと思います。
適正管理で品質の良いマンゴーを栽培したいものでありますね。
それでは、いってみましょう〜♪
6月のマンゴー管理作業暦
上旬
生育状況と管理
- ヤニ果に注意
管理作業の要点
- 発生原因
- 灌水のか不足があり、果実の急激な肥大に果皮の成長が追いつかない場合
- 空中湿度が強く、果実表面へ結露が発生した場合
- 樹勢が強く、着果が少ない等で後期肥大が旺盛に進む場合
- 果皮の老化
- 灌水のか不足があり、果実の急激な肥大に果皮の成長が追いつかない場合
- 対策
- 空中湿度が高い時は、強制換気を行う
- 雨天・曇天日の灌水は控える。雨天日は丸1日、曇天日は0.5日灌水の間隔を延ばす
- 適正着果量、適正土壌水分量を維持する
- 必要以上に、温度確保を急がない。果実を少しでも涼しくする
- 換気扇管理圃場では、除湿資材の使用
- 空中湿度が高い時は、強制換気を行う
灌水管理目安(t/10a)
15〜30(t/10a)
中旬
生育状況と管理
- ハウス内の温度に注意
管理作業の要点
梅雨明けと高温対策
- 現状課題
梅雨明け後、昼温が35度以上となると、果実に直接光が当たっている部分は、温度が50度前後になり、日焼け果が発生し易くなる。
また、連続して暑い日が続くと様々な障害果が発生するので注意が必要。- 異常落果(急激な水分蒸散、水分不足)
- 色落ち(高温による消耗)
- 糖度低下(高温による消耗)
- 果肉崩壊(水分不足、Ca移動不可)
- 異常落果(急激な水分蒸散、水分不足)
- 改善対策
(1)梅雨明け直前- ハウス外にブルーシート被覆
- 収穫目安の30日を経過してから果実ネットで玉吊り(30日以上かかるとネット痕が残る場合がある)。
(2)梅雨明け後
- 梅雨明け直後に日焼けが発生しないように、灌水により樹を潤ましておく。
- サイド、タニ、ツマ部分をネットで開放して通気を良くする。特に、ツマ部をできるだけ開放するのがよい。
※鳥の被害には注意(入口を無くす)。
- ハウス外にブルーシート被覆
灌水管理目安(t/10a)
5〜15(t/10a)
下旬
生育状況と管理
- 梅雨明け
日焼け果実発生に注意(2回目)
管理作業の要点
- 2回目の日焼け果実が発生するタイミング
- 梅雨の合間や梅雨明けの直後、急激な多日照・高温に対し、樹が慣れていないために発生し易くなる。
- 特に、果実水分が不足すると発生を助長するので定期的な灌水を必ず実施する。
灌水管理目安(t/10a)
15〜30(t/10a)
6月のマンゴー管理作業暦は、いかがだったでしょうか?
私が、6月の管理で重点を置くところとすれば、上記にもあるように「日焼け果」ですね。
ちょっと気を抜いた1時間でも発生することがあると聞きます。1年間の努力を無駄にしないように、出荷までのラスト1ヶ月を頑張っていきたいものです。
こちらは、私が「鹿児島県農政部農業普及課」より指導を受けながら、頂いた資料を簡潔にまとめたものであります。
こちらの資料は、毎月準備されておりますので、7月も適宜アップしていきたいと思います。
本日のブログは、ここまで!
それでは、また明日~