これがマンゴーの天敵「スリップス」による果実の被害だ!

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ブログをご覧の皆様こんにちは!
管理人のとしです。

先日(2016年5月8日)に、スリップス(チャノキイロアザミウマ)を発見し防除作業を行なったことは、ブログで紹介しました。
本日のブログでは、マンゴーの天敵であるスリップスが発生すると、どのような被害がもたらされるのか紹介したいと思います。


 

 

スリップス(チャノキイロアザミウマ)がもたらす「マンゴー幼果」への影響

それでは、私が2016年5月7日にスリップス(チャノキイロアザミウマ)を発見し、5月8日には、防除作業に至ったアーウィンマンゴーの枝を見てみることにしましょう。

スリップから受けたマンゴーの幼果の例_1

花軸の赤色への変化は、申し分ない枝となっていますが、幼果(果実)の色の具合が、どうもおかしいです。

この離れて撮影した写真でも、幼果の付け根の部分が茶色くなっていることがわかると思いますが、近づいて見てみると、スリップス(チャノキイロアザミウマ)の食害痕であることが、よくわかります。

こちらの写真が、アーウィンマンゴーの幼果へ寄って撮影したものです。

スリップから受けたマンゴーの幼果の例_2

「食害痕」には、赤丸で印をつけておきましたが、「ガサガサ」した表面になっていることがわかるでしょうか?

もう1つ例を見てみましょう。

スリップから受けたマンゴーの幼果の例_3

幼果の形としても、食害さえ受けなければ製品として期待できる形状をしているのですが、この小さい内に食害を受けた跡は、成長しても消えることはありません。

残念ですが、他の果実へ栄養分も回したいこともありますので、この果実は、ここで切断除去します。

正常なアーウィンマンゴー(アップルマンゴー)の幼果の様子

「花徳マンゴー」を期待されている方は、心配ご無用です。

今回、被害を受けたものは、1本の樹のみとなっていまして、尚且つ、スリップス(チャノキイロアザミウマ)の発見から、翌日には、防除作業をおこない、早期に対処しましたので、スリップス(チャノキイロアザミウマ)による食害の被害は、拡大しておりません。

ここで、健康な状態のアーウィンマンゴー(アップルマンゴー)の幼果の様子をご覧ください。

まずは、着果の様子がわかる写真からです。
摘果を順次進めている段階ですが、健康な果実は、グングンと肥大しています。

マンゴーの正常な幼果の例_2

そして、先程の食害を受けていたような箇所に、被害がでていないか、寄って撮影したものがこちらです。

マンゴーの正常な幼果の例_1

丸々と肥大し、良い果実でしょ!
そして、果実の付け根の部分にも注目してください。

花がらが付いていた箇所に、少し「がら」が残っていますが、果皮は、とても綺麗な状態ですよね。

 

他の樹の果実でも被害がでていないか確認して見ましたが、このようになっていましたよ!

マンゴーの正常な幼果の例_3

マンゴーの正常な幼果の例_4

綺麗なものですよね!

ここからは、摘果作業を施して、果実の玉吊りと作業が続きます。

丁寧な作業で、大切に大切に育てていきたいものです。

本日のまとめ

今回、スリップス(チャノキイロアザミウマ)を発見してから、翌日には、防除作業をおこなっています。

これは、鹿児島県の南国「徳之島」では、5月上旬とはいえ、ビニールハウスの中は、フルに換気作業をおこなったとしても、30度を越えてしまうことが多々あります。

この気温の高さが、スリップスの行動と繁殖を活発化させ、爆発的に数が増えることが、予想されたための早期対策となりました。

ビニールハウスの狭い空間では、環境が整えば、1週間で、完全にビニールハウスの中一杯にスリップスが蔓延してしまうこともあります。

そういったことを防ぐための早期対策となりましたよ。

こういった植物の変化に気づくには、毎日の見回りが本当に重要です。

植物もそうですが、害虫も生きているものです。
日ごとに何かしらの変化があるものですので、「今日も元気かな〜」と声をかけるつもりで、毎日見まわることも植物栽培では、大切なことだと感じています。

本日のブログは、ここまで!

それでは、また明日~


 

 
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