本日は、マンゴーの主要病害であります「かいよう病」について記録しておきたいと思います。
今回も「鹿児島県農業普及課」から頂きました資料のまとめとなっております。
私の農園では、最初に入荷した苗木に、この症状が現れてしまい手を焼いた病気であります。今後も適切な管理で避けたい病気であります。
かいよう病
1 被害の様子及び生態
- 葉、枝幹を侵す病気である。細菌(バクテリア)が原因で発生する。
- 病害の様子
- 葉では、初め黒い斑点ができる。しばらくすると、その黒い斑点は、コールタールが付いたように盛り上がり、角張った病斑となる。
- 茎や枝では、表皮が黒く亀裂し、避けた部分には、暗褐色(黒い茶色)のベトベトしたヤニを生じる。ひどくなると樹皮の凹みが拡大していき、一時的な樹勢低下につながる。
- 果実で発生すると、初めは、葉と同じ黒い小さな斑点であるが、融合し拡大する。また症状が進むと、凹みや、亀裂(裂け目)を形成する。
2 防除方法
「耕種的防除方法」
- どこにでもある菌。潜在感染を防ぐことが重要。
- 肥料過多により、軟弱な枝葉にしない。
- 病気にかかった枝や果実などは、ハウスの中及びその周辺には、残さない。
- 傷口感染が種であるので、台風による裂損には、注意する。
- ノコびきをした後の切り口や発生部位の削り取りをした後は、トップジンMペーストやバッチレートを塗布する。
- 樹液がでて速やかに固まるような樹勢を維持する。
「薬剤防除方法」
- 発生後の防除
予防防除〜発生初期 | ICボルドー66D | 40〜50 | ◯ 7〜14日 |
以上が、「かいよう病」についてでありました。
次回は、花穂の病気「灰色かび病」について書きたいと思います。
「灰色カビ病」も収穫に直結してしまう、恐ろしい病気ですから注意しておきたいものでありますよ。
本日のブログは、ここまで!
それでは、また明日~