【マンゴーの苗木】タイのマンゴー「ナムドクマイ」の苗木を救え!!

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ブログをご覧の皆様こんにちは!
管理人のとし( @kedokumango )です。

9月24日のことでしたが、当農園にすぐにでも枯れてしまいそうなタイマンゴーの代表品種である「ナムドクマイ(Nam Doc mai)」の苗木が持ち込まれました。この苗木を救う為に私がおこなった作業を記録しておきます。


 

 

「ナムドクマイ(Nam Doc mai)」について

まずは、タイマンゴーの代表品種である「ナムドクマイ(Nam Doc mai)」について学んでおく必要があるので、「Wiki」で調べてみました。

下記が、タイマンゴーについての「Wiki」より抜粋した内容となります。

タイでは60種類以上の品種が栽培されているが、条件付で輸入が解禁されたのが1987年で、現在日本へ輸入できるマンゴーはナムドクマイ種・ナンカンワン種・ピムセンダン種・ラッド種・マハチャノ種の計5種類のみである。

日本人には糖度の高さと肌理細かな食感が特徴のナムドクマイ種が最も好まれ、日本に輸入されているタイ産マンゴーのほとんどを占めている。ナムドクマイとはタイ語で「花のしずく」という意味で、しずく状のマンゴーの形が名前の由来である。

タイ産のマンゴーは雨季があける11-6月が美味しく、日本にもこの時期に多く輸入されている。外国産のマンゴーではメキシコ、フィリピンについで3番目の輸入量である。

東南アジアでは、マンゴーの栽培が盛んですし、2015年にシンガポールとマレーシアを旅行で訪れましたが、その際にも露地栽培のマンゴーが目に入ったことを、よく覚えています。

あの時、東南アジアで見たマンゴーの果実は、先が尖った形のものが多かったですが、今回の「ナムドクマイ(Nam Doc mai)」のように黄色で熟しているものは、少なかったように感じます。

これもまた、「ナムドクマイ(Nam Doc mai)」の特徴と言えるのかもしれませんね。

他にも下記のような、「ナムドクマイ(Nam Doc mai)」について下記のような文献を見つけることができました。

【品種の説明】
主な特徴としてまず上げられるものが甘味です。ナンドクマイ種はマンゴーの中でも最も甘い品種の一つといっても過言ではありません。トップシーズンでは糖度24度を記録したものもあります。
果皮・果肉ともに黄色をしており、熟度が増すにつれ白みを帯びた黄色から濃い黄色へと変わります。
食味は酸味が少なく、コクのある甘味で繊維質が少なく滑らかな食感が特徴です。袋掛けの技術、病気の管理など農家の努力が奏功し、2005年頃ナンドクマイ種が輸出の花形となりました。肉厚の為、現地のレストランでは片身を蒲鉾の様に切って提供されています。

【旬の時期】
2月下旬~5月上旬

言葉で見る限り、期待のもてそうなマンゴーであります。今回、持ち込まれたマンゴーの苗木をなんとかして、救いたいところです。

 

持ち込まれた「ナムドクマイ(Nam Doc mai)」の苗

こちらが今回、持ち込まれた「ナムドクマイ(Nam Doc mai)」の苗木となります。


「ナムドクマイ(Nam Doc mai)」の苗木
“「ナムドクマイ(Nam Doc mai)」の苗木”

残念ながら、お世辞にも元気のある苗木と言えませんね。

 

葉のところに注目して見てみることにしましょう!


「ナムドクマイ(Nam Doc mai)」の葉
“「ナムドクマイ(Nam Doc mai)」の葉”

私の元へ持ち込んだ方の話によると、少しばかり日に当てた方が良いだろうと、置き場所を変えたとたんに、このようになったとのこと。

葉の症状からしても「日焼け」に間違いなさそうですが、ここからどのような処置をしていくべきか考えて見ることにしました。

 

日焼けの「ナムドクマイ(Nam Doc mai)」の苗木に対する処置

この状態で放っておいても、葉が落ちていくことは、目に見えていますし、ここは、葉を落として、余計な養分の放出を止めた方が良いだろうと考え、ハサミを入れることにしました。


苗木にハサミを入れるところ
“苗木にハサミを入れるところ”

「松」などの樹でしたら、葉がなくなるほど剪定してしまうと枝は枯れてしまいますが、今までの経験からマンゴーの樹は、坊主にしても枝元などから新芽が吹出してくることが多かったことから、この手段をとりました。

 

こちらが、苗木の中間くらいから、切返したものとなります。


「ナムドクマイ(Nam Doc mai)」の剪定後の様子
“「ナムドクマイ(Nam Doc mai)」の剪定後の様子”

ここからは、樹の力を信じて、新芽が吹出してくるのを待ちたいと思います。

 

本日のまとめ

今回は、苗木が枯れてしまいそうということで、養分を蒸散させてしまう葉を落としましたが、これが最良の方法でなかったかと考えています。

他にも、植えてある土についても見直したいところですが、あまり痛め過ぎても可愛そうですので、このまま新芽が吹き出すのを待ちたいと思います。

尚、今後の「ナムドクマイ(Nam Doc mai)」への灌水作業についてですが、原産国である「タイ」は、スコールのある地域です。その環境を再現するつもりで、時折、大量の水を与えては、乾かすといった、緩急をつけた灌水作業をおこなって行こうかと考えていますよ。

1本しかない苗ですので、大事に育てて行きたいところですが、少し「賭け」の要素が強くなった、今回の処置となりました。

上手く新芽が出てくるようであれば、また紹介したいと思いますよ!

本日のブログは、ここまで!

それでは、また明日~


 

 
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