2018年の徳之島での【マンゴー栽培】で心配していること

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ブログをご覧の皆様こんにちは!
鹿児島県「徳之島出身」のブロガー とし( @kedokumango )です。

2018年のマンゴーは、2018年8月の中旬に夏季剪定を終え、害虫などの予防をしながら現在まで栽培してきましたが、現在の状況について報告したいと思います。


 

 

未だに若い葉の状態が残るマンゴーハウス

2016年と2017年の私のマンゴー農園では、夏季剪定で切り替えした枝から1節が伸びたところに花をさかせ、果実を実らせるという栽培方法を狙って来ました。

2018年に関しては、例年よりも1週間早く収穫を終えることができたので、剪定を早期に終え、2節目を充実させる作戦に出ました。

これは、枝が充実する分だけマンゴーの果実に、より多くの栄養を送り、さらなる美味しい果実を狙ったためです。

しかし、この作戦は、枝葉を充実させるため、失敗したら開花が遅れ、収穫時期も遅れるといったリスクもあるのです。

可能なかぎり早期の枝葉の充実を図るために、液肥の散布などを秋期にやってきました。

しかし、現在のハウスの状態を見てください。


2018年12月現在のマンゴーハウスの様子
“2018年12月現在の様子”

こちらの写真は、3連棟のビニールハウスの東側で、他の棟に比べ温度が高くなりやすい棟なのですが、未だに硬化していない黄緑色の葉が見える状態です。

通常でしたら、12月の中旬ともなれば、全ての葉が硬化して、軸の頂部には、新芽の膨らみが見えても良いところなんですが、この光景は、私の中で一番心配になっているところでもあります。

現状の理由について考えてみた!

今現在の、この状況について私なりに原因を考えてみました。

その中で、この状況に陥っている一番の原因は、気温ではないかと考えています。

日頃のニュースでも「暖冬」であると耳にしていますが、今年の冬は、未だに寒さを感じることが少ないです。

実際に、気象庁のホームページの平均気温の記録を比べてみると、今年の平均気温のほうが、昨年よりも高くで推移していることがわかります。

こちらが、今年の徳之島での平均気温の推移です。


2018年12月の平均気温
“2018年12月の平均気温”

薄い黄色で着色した部分が、平均気温となります。

 

そして、こちらが2017年12月の記録となります。


2017年12月の平均気温
“2017年12月の平均気温”

昨年も例年からすると「暖冬」と言われていましたが、今年は、さらに高い気温で推移していますよね。

この気温が高いという状況が、11月に水をやらずに栄養を切った状態にしたとしても、温度が高い状態なので、新しい新葉が伸びてしまい、このように葉の硬化が遅れている状態が発生したのではないかと考えています。

早期の硬化を狙い、液肥も例年より多めに与えていますので、樹に栄養分が残り、さらに新葉を発生させる原因になったのかもしれません。

順調にいっている部分もあるよ!

当農園は、3連棟のビニールハウスでマンゴーを栽培しているのですが、全てが上記で説明したようになっているわけではありません。

上記で説明したような状態が発生しているのは、温度が高めに推移する東側の棟のみでして、中央棟と北棟では、しっかりと葉が硬化している状態となっています。

こちらの写真は、北棟のものとなっています。


ビニールハウス北棟の様子
“北棟の様子”

さきほどの東棟の写真と比べても、黄緑色の葉が少なく、硬化している葉が多いことがわかりますよね。

他にも、枝の部分を見てみても良い状態になっていることを観察することが出来ます。

マンゴーが花を咲かせるときには、花軸が赤色に近い状態になってくるのですが、現在でも緑色から赤色に近づいてきていることがわかります。


北棟のマンゴーの枝の様子
“北棟の枝の様子”

この軸が、赤色に近づいてくるのは、樹の栄養が足らなくなってきているから、このようになってくると学んだのですが、栄養が足らなくなってきているので、子孫を残そうと花を咲かせようとする。

おもしろい原理でもありますよね。

本日のまとめ

確かに東棟で黄緑色の葉が多く見られるのは、「花が来るのか!?」と心配になる部分でもあるのですが、中央棟と東棟では、良い感じになってきています。

今は、とにかく樹を冷やすことを第一優先に行いたいところなのですが、樹を冷やすということは、気温がものを言いますからね。

日頃からビニールハウスの換気に注意していますが、最悪な場合は、水分を霧状に飛ばしながら風を送るなどして、強制的にハウス内の温度を下げる工夫もしなければならないのかと考えているところです。

本日のブログは、ここまで!

それでは、また明日~


 

 
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