ブログをご覧の皆様こんにちは!
鹿児島県出身 「徳之島ブロガー」のとし( @kedokumango )です。
マンゴー栽培において、夏季剪定を施した箇所から2節が伸び、そこから吹出した「花芽」が伸びてくると、次は、「花芽」から「花軸」が伸びてきます。
本日の徳之島発「マンゴー栽培ブログ」では、マンゴーの花軸の色に着目してみたいと思います。
この記事の目次
花芽から伸びた花軸の様子を見てみよう!
7月中旬から8月中旬の出荷を目標としたマンゴー栽培では、3月は、開花の時期となってきます。
2017年は、暖冬ということもあって2016年よりも成長が1週間ほど遅れている感じがしているのですが、今期も花芽から「花軸」が伸び、現在の栄養状態について教えてくれています。
そんなマンゴーの樹の現状を見てみましょう。
枝の頂点部分に着目してください。
軸が赤いことが、よく分かると思います。
この赤い色が見えてくると、私は、順調な成長であると、ホッとするのです。
マンゴーの花軸が赤いと安心する理由
このマンゴーの花軸が赤い色になるのは、栄養が切れてきたことを知らせていると言われています。
通常、植物栽培をしていると「栄養が切れる」という言葉を聞いたら、「肥料をあげなければ!」という考えてに至るのではないでしょうか。
私も、他の植物を育てているならば、栄養が切れたら施肥を施します。
しかし、マンゴーにおいては、果実が綺麗な赤色に染まるのは、栄養素が切れた状態のときと言われているで、私のマンゴー園では、ぎりぎりの施肥量で栽培しているのです。
そのように施肥量をコントロールしながら栽培しているため、このように栄養が切れてきたことを知らせるサインが見えてくると安心するのです。
それでは、花軸の部分を接写したものを見てみましょう。
軸が赤色になっていることが、はっきりとわかりますよね。
このような感じで、軸が赤色になってくると安心するわけです。
その他の枝についても、花軸が伸びた部分については、赤色になってきていますので、もう少し観察してみましょう。
私のブログでは、以前に花芽の「葉」の部分については、スリップス(チャノキイロアザミウマ)対策のためにも切除した方が良いということで紹介していましたが、この写真では、切除した跡が、まだ残っており、作業の過程が良く分かる写真となっています。
こういった写真が、マンゴー栽培に興味のある方の参考になれば幸いです。
伸びたマンゴーの花軸も赤色だぞ!
伸び始めたマンゴーの花軸が赤色だということを上記で紹介してきましたが、伸びた花軸でも同じように赤色に染まり始めています。
その様子についても観察してみましょう。
成長ステージが、ここまで来るとマンゴーの「開花」は、目と鼻の先となってきます。
まだかまだかと毎日の観察を楽しみにしているところです。
鉢植え栽培の「キーツマンゴー」も赤く染まってきたぞ!
さてさて、マンゴーの花軸が赤くなることを紹介してまいりましたが、緑色のまま完熟を迎える「キーツマンゴー」の花軸も赤く染まり始めています。
私が育てる「キーツマンゴー」は、60Lのポット鉢で栽培しているものとなりますが、その成長の様子についても見てみましょう。
写真の中に赤矢印で記した部分に注目してください。
軸が赤くなっていることがわかりやすいと思います。
上部の方は、まだ緑色が残っていますが、このように赤く染まって来ていますよね。
赤く染まるのは、施肥量に関係してくると説明してきましたが、ポット鉢で栽培しているマンゴーについては、地植えのものよりも施肥量についてコントロールしやすくなっているので、そういったところは、地植えよりも鉢植え栽培の方が勝っている部分と言えるでしょうね。
劣る面も多々ありますが。
本日のまとめ
マンゴーの花軸が赤く染まる様子について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
ここまで来ると、「開花」まで、もう少しとなってきます。
開花すれば、「花吊り」→「花がら落とし」→「摘果作業」と、こなさなければならない作業が一気にやって来ます。
計画的に作業を進めていきたいところです。
3月の栽培暦ということで、作業のポイントを下記の記事で紹介しています。あわせてご覧ください。
私が紹介している作業方法などは、ほとんど「鹿児島県農業普及課」から学んだものとなりますが、「農文協」から出版されている、このような書物も参考にしながら栽培していますよ。
開花が目の前までやってきました。
開花が近くなってくると受粉の為に必要な昆虫も大切になってくるのですが、そちらの方もちゃんと準備を進めています。
明日のブログでは、受粉で用いる昆虫について紹介したいと思いますよ!
本日のブログは、ここまで!
それでは、また明日~