スワルスキーカブリダニへ餌(エサ)を与えるぞ!

IMG_1527WEB.jpg

ブログをご覧の皆様こんにちは!
管理人のとしです。

先日、鹿児島県農業普及課の指導員より、「スワルスキーカブリダニ」に関する情報をメーカーより入手したということで、アドバイスを頂きましたので、ここに記録しておきたいと思います。


 

 

スワルスキーカブリダニの今までの問題点

スワルスキーカブリダニは、マンゴー栽培において最大とも言える害虫「スリップス(チャノキイロアザミウマ)」を食べてくれる、虫です。

そんな「スワルスキーカブリダニ」ですが、まずは、設置したものを見てみましょう。

スワルスキープラス設置の様子-2

このようにティーパックのようなものに餌と一緒に入って販売されていて、こちらのティーパックをマンゴーの樹1本につき1から2パックを吊るしています。

 

この状況を見て、問題点がないか感じないでしょうか?

それは、「スプリンクラーなどによる灌水で濡れないか?」とか、「袋の中の餌も無くなって、かつ園内にスリップスがいなければ餌はどうするか?」って思いませんか。

私は、「スワルスキーカブリダニ」を投入するようになってから、今年で3年目となりましたが、毎年、そのように考えていました。

 

ちなみに今回、農業普及課の指導員から頂いた資料にも問題点についてまとめてありましたので、そちらも紹介したいと思います。

  1. 薬散や葉水などで紙のフックが傷んでパックが落下してしまうことがある。
    →ホッチキスで補強して落果を防ぐ 
     
  2. ナメクジやカタツムリがパックを舐めて穴を開けてしまうことがある。
    →ラービンベイトやスラゴ粒剤の利用
     
  3. ネズミは、パックを食い破ったり枝から持ち去ったりしてしまうことがあるので被害が大きい。
    →殺鼠剤(クマリンなど)の利用

と、このようになっています。

私のビニールハウスの環境では、すでに設置する際に、ホッチキスで補強しているので、落果に関することについては、対策済みですが、パックの水濡れや、その他の生物による持ち出しに対する対策を施したいところです。

メーカーが提案する問題点についての対応策

ここで、メーカーが 「カップ放飼実証中」ということで、紹介している方法について紹介します。

  1. 薬散の影響回避とナメクジやネズミの食害防止、増殖・定着促進を期待
     
  2. スワルスキープラスのパックを紙コップでカバー
     
  3. 紙コップには、湿らせたモミガラとザラメを入れてスワルスキーの増殖を補助
     
  4. ナメクジが侵入しないよう開口部をホッチキス止め(スワルスキーが通るぐらいの隙間はあけている)
     
  5. 紙のフックでは、重さに耐えられないので洗濯バサミで枝に取り付け

と、このようになっているのですが、なんでも紙コップの中にモミガラとザラメを入れることにより、 「サトウダニ」を増殖させるのが目的だということです。

そして、スワルスキーは、この「サトウダニ」を食べて繁殖していくそうですよ。

さっそく対応策を実施した!

私が、今期の1回目のスワルスキープラスの投入をしたのが、2月9日となっています。

そこで早速、増殖を目的とした、紙コップによる対策を施しましたよ。

スワルスキーへの紙コップによる給餌-1

スワルスキーへの紙コップによる給餌-2

「善は急げ!」ということで、教わった翌日には、父上殿の協力を得て、全てのスワルスキーのパックへ、このように餌(エサ)を入れた紙コップを設置しました。

アドバイスによると「洗濯バサミ」で止めることを推奨されていましたが、洗濯バサミは、日に当たると、劣化してすぐに割れてしまうので、今回は、ホッチキスで止めましたよ。

本日のまとめ

昨年でしたが、このスワルスキーカブリダニのパックが、ビニールハウスの屋根の部材に運ばれていたことがありました。

その時は、「鳥」が「ネズミ」のしわざだろうが、どうやって対策するべきかと考えたのですが、被害が1パックだけだったこともあり、そこまで、深刻な問題として考えていませんでした。

しかし、給餌に関しては、常々不安を感じていたので、今回の農業普及課の指導員を通して、メーカーからこういったアドバイスを頂けたことは、大変ありがたいと感じましたね。

メーカーさんには、これからも「安全・安心・高品質」なマンゴーの為にも、より良い製品を開発して頂きたいものです。

今回のアドバイスを鹿児島県農業普及課の指導員より頂いた際に、今期のビニールハウスの保温についてもアドバイスを頂きました。

今期の「花徳マンゴー」ですが、昨年と同様に3月1日からの保温開始となりそうですよ!

暖冬ということで、成長の遅れを懸念していましたが、ここで挽回できるように保温管理について注意深く進めてまいります!

本日のブログは、ここまで!

それでは、また明日~


 

 
i