ブログをご覧の皆様こんにちは!
管理人のとしです。
皆さんは、写真撮影で教わった時には、理解できなかったんだけど、時が経つにつれて理解できるようになったということが、ありませんか?
本日のブログでは、写真撮影で時が経った今だから、理解できるようになったことを紹介したいと思います。
Nikon FM2ってカメラをご存じですか?
まずは、「Nikon FM2」というカメラをご覧ください。
こちらのカメラは、フィルムを入れて使用するカメラで、フィルムの巻上げも手動で行いますし、ピント合わせも、もちろんマニュアルで行なうカメラとなっています。
そんな味のあるフィルムカメラも現像代などのことを考えると、フィルムカメラを使うことは、私の中では、皆無となってまいりました。
しかし、私が、大学を卒業し建設業に入った頃は、すでにデジタルカメラの販売も開始されていましたが、画素数にして200万画素を超える機種も少ないような時代で、まだまだフィルムカメラが普通に使用されていました。
そんな私が、現場へ出て写真を撮影するように渡されたのが、この「Nikon FM2」だったのです。
私がマニュアルのカメラで最初に学んだこと
当時、フィルムカメラでもコンパクトでオートで撮影できる機種が沢山あったのですが、「Nikon FM2」は、頑丈であることや電池を入れなくても撮影できることから、このカメラが使用されていたのだと思います。
そんなカメラですが、いきなりフルマニュアルで撮影するには、何かしら教えて貰わなければ撮影することは出来ませんよね。
そこで私は、会社の先輩から、こう教わりました。
「レンズの根元についている数値は、5.6以上!」
「シャッタースピードは、125以上!」
「ピントは、右にいっぱいにまわしてから、ちょこっと戻せ!」
これだけです。
これで数年間のデジタルカメラへ移行する間、何も考えずに教わったとおりの設定で工事写真を撮ってきました。
まぁ、根が真面目な私ですから、教わったとおりにやってきたんでしょうね(笑)
というのは、冗談でして、何度か設定を変えて撮影したことがあります。
そうやって設定を変えて撮った写真は、背景がボケていて、工事写真として使い物にならないものや、真っ白な写真がでてきて、「だれだ!フィルム無駄にしたのは!」なんて怒られたものでした。
ですから、教わったとおりの設定がベストだと身を持って学んできたのですね。
今、振り返って見ると的を得たアドバイスだった!
フィルムカメラを使わないようになってから、この「Nikon FM2」のメカニカルな部分と信頼性に惹かれた私が、個人的にデジイチを購入するのには、あまり時間を必要とはしませんでした。
当時、DXフォーマットのダブルズームレンズキットを購入して、使用していたのですが、それからすぐに面白味を感じなくなってしまって、「Nikon FM2」で使用していたレンズを、デジイチに装着して使うようになったのですよね。
入門機のデジイチですから、マニュアルフォーカスの古いレンズをつけても、レンズの機能は、全く機能せず、フルマニュアルの状態になってしまいました。これがまた、メカを扱っているような感じで面白かったのを覚えています。
そんなフルマニュアルのデジイチを使用していると、あの時習ったことが、ようやく意味がわかってきたのでした。
今でこそ、「パンフォーカス」という表現を知りましたが、仕事で撮影する工事写真は、記録として残すもので、写真の全てにピントが合っていなければなりません。その全てにピントが合っている写真の撮り方の設定を私は、学んでいたわけですね。
1つずつ振り返ってみると、
- レンズの根元の数値は、5.6以上
これについては、背景がボケている写真は、工事写真として、ボツなので絞り込んで、撮影すること伝えていたんですよね。
- シャッタースピードは、125以上
これは、当時ド素人の私でも手ブレしない写真を撮るために伝えた数値の目安だったのだと思います。
- ピントは、右にいっぱい回してから、ちょっと戻せ
これについては、私が渡されたレンズが、ズームリングのない24mmの単焦点レンズでした。ピントリングには、「∞」のマークがありますよね。
ニコンの場合は、右にいっぱい回したところにあるわけですが、ちょっと戻せというのは、レンズ固有の無限状態のときにある「遊び」のことを指していたのだと思います。f5.6以上に合わせているのですから、そこそこ無限の状態になっていれば、ピントが合うぞ!ってことだったのだと感じていますよ。
こうやって振り返ってみると、私が教わったことは、全て理にかなっていますよね。
本日のまとめ
先日、コンデジを使用している建設現場で働く一回り近く年下の友人から、夕方になると、写真が暗くて困っていると相談を受けました。
その時に、「あぁ、この子たちにとっては、オートで撮るのが当りまえだもんなぁ」なんて感じながら、カメラのISO感度を上げたり、露出補正を調整することを教えてあげました。
そんな出来事があったので、私が初めてマニュアルで撮影することを学んだ時のことを、思い出したわけですが、当時の私に、写真やカメラの原理を説明しても、全然伝わらなかったでしょうし、簡潔に的を得た教えを伝えていたのだと感じた次第です。
年齢的にも中堅と呼ばれるような歳となってきました。
写真やカメラのことに限らず、伝える上手さも身につけていきたいと感じましたよ。
本日のブログは、ここまで!
それでは、また明日~