本日は、マンゴーの主要病害であります「軸腐病」について記録しておきたいと思います。
今回も「鹿児島県農業普及課」から頂きました資料のまとめとなっております。
こちらの病気も、ビニールハウスの中という密閉された空間で一度発生してしまうと、たちまち蔓延してしまうので、発見次第に迅速な対応をしたいものです。
この記事の目次
軸腐病
被害の様子及び生態
- 花軸や果実に発生する。特に、収穫後に果実の軸の部分から腐敗する。炭そ病と同様でカビ(糸状菌)が原因で発生する。
- 病害の様子
- 剪定後あるいは、収穫後に切り口の方から黒く枯れる。
- 枝では、発生がひどくなると、枝枯れを起こす事もある。
枝枯れの部分を良く観察してみると、表面に褐色のツブツブ(中に軸腐病菌が入っている)がある。 - 収穫時は、病果の見分けが困難なため、発送後に腐敗しクレームがつく。
- 発生の特徴
- 2〜3年生樹、あるいは、樹勢の弱い木に多い。多肥により根腐れは、要注意。
- 収穫前の果実でも軸の腐敗から落果することがある。
防除方法
「耕種的防除方法」
- どこにでもある菌。潜在感染を防ぐことが重要。
- 樹勢低下をさせない。特に、幼木期の根痛み(多肥、着果過多等が原因の場合が多い)に注意する。
- 剪定くず(感染枝葉含む)の除去、園外に持ち出す。
- 花房整理等で、病気の部分を触れた場合、ハサミをハイター等で消毒する。
- 日照条件が確保できる、健全な樹や園の状態をつくる。
曇天日が続いている時は、できるだけ木を傷つけない。
- 自然落果確実は、収穫回収を急ぐ。また、収穫果実の成り口にハンダゴテをあてる。
「薬剤防除方法」
- 発生後の防除
以上が、「軸腐病」についてでありました。
次回は、「かいよう病」について書きたいと思います。
本日のブログは、ここまで!
それでは、また明日~