ブログをご覧の皆様こんにちは!
管理人のとし( @kedokumango )です。
2016年12月25日にビニールハウス内において「炭疽病」と「ハダニ」に対する消毒作業として、薬剤散布を行いましたので、栽培履歴としてブログに記録しておきたいと思います。
この記事の目次
今回の薬散の目的などについて
かねてより2016年末には、ビニールハウスのビニールの張替えと、徳之島ダムからくる水をビニールハウス内に灌水するマイクロスプリンクラーの設置工事を計画していました。
設置工事の際には、少なからず作業員がビニールハウス内へ入ることになるわけですし、いつどこから「病原菌」などを持ってくるかわかりません。
そこで、今回予定している工事が完了したら、「菌」や「害虫」に対する消毒作業を行なうことを予定していたんですよね。
そんな予定していたマイクロスプリンクラーの設置工事とビニールハウスのビニールの張替え作業も完了したことですし、天候も良い12月25日に消毒作業をおこないました。
薬散に用いた薬剤について
今回の薬剤散布の目的は、病原菌に対する「殺菌」と害虫に対する「殺虫」に力を入れることにしました。
「殺虫」に関してですが、ビニールハウスのビニールの張替え作業では、古いビニールを剥がしますし、その際は、防虫ネットも撤去します。
よって作業中は、常にマンゴーの樹が害虫にさらされている状態にあったわけなんです。そこで、害虫に対しても目視で確認していた「ハダニ」の対策に重点をおきながら薬剤の選定をおこないました。
こちらが今回散布した薬剤となります。
殺虫対策として「サンマイト水和剤」、殺菌対策として「ストロビードライフロアブル」を選択しました。
この薬剤を選んだ理由には、2月上旬にスリップス(チャノキイロアザミウマ)対策として、スワルスキーカブリダニの投入も考えていますので、2月上旬に影響の残らない薬剤となるようにも注意していますよ。
「ハダニ」対策として
上記でも紹介しましたが、「ハダニ」対策として選んだのが「サンマイト水和剤」となります。
今までも、マンゴーの葉にハダニの跡が残ると、散布したことがある薬剤で、効果について信頼しているものとなります。
薬剤というものは、パッケージ背面にこのように「希釈倍率」が掲載されているものです。
この希釈倍率や、その他の注意書きをよく読んでから使用する必要がありますよ。
赤線を入れてみましたが、マンゴーの欄は、1000倍〜1500倍となっていますよね。
こういったことや、「使用時期」「総使用回数」などもよく頭に入れてから使用することが大切です。
「炭疽病」対策として
マンゴー栽培で恐ろしい病気を挙げるとするならば「炭疽病(たんそびょう)」となるわけですが、若干ですが、葉に炭疽病の病斑がところどころに見えておりました。
そこで、「炭疽病」対策としては、治癒効果も期待できる、この「ストロビードライフロアブル」を選択しました。
こちらの「ストロビードライフロアブル」についても私がマンゴー栽培を始めてから何度か使用してきた経験の中で、効果の期待できる薬剤となっています。
こちらが「ストロビードライフロアブル」の背面パッケージとなります。
ストロビードライフロアブルは、薬散後に葉に白っぽく薬剤を散布した跡が残ってしまうのが、残念なのですが、効果テキメンな薬剤となっていますので、私がマンゴー栽培を行なっていて1年に1回の頻度で使用する薬剤となっています。
薬剤散布で気をつけたいこと!
薬剤散布で一番注意したいところは、適切な「希釈倍率」となっているか?というところにあります。
他には、マスクや雨合羽などの身を守るものも大切となってきますが、下記に重要なポイントにしぼって紹介したいと思います。
薬剤の希釈倍率について
薬剤の希釈倍率ですが、薬剤ごとによって倍率が異なっていますし、散布する液量でも使用する薬剤の量を求めるのは、手元に電卓があれば簡単に計算できますが、いつも電卓を持っているわけでもないですし、このような表を持ってあるけば、簡単に必要量を調べることが出来ます。
私は、この「希釈倍率早見表」を画像データとしてスマホに保存してあります。
そうすることで調べたいときは、すぐにスマホで写真を見る感覚で調べることができますので、素早く知りたい情報を得ることができていますよ!
ちなみにですが、私は、愛用する「EverNote」にも農薬関連というノートを作って、その中にも、この早見表を保存しています。
そうすることで、パソコンなどからも検索することができますし、どんな端末でも見ることができるので大変重宝していますよ。
薬剤を混合する際に、いつも計算で手間取っているという方は、ぜひお試しくださいね。
防護マスクも大切です!
薬剤散布ですが、「殺虫」を目的に行なう場合は、動力噴霧器を用いて、葉裏などにもしっかりと薬剤を散布する必要があります。
これが、今回使用した動力噴霧器のセットです。
薬剤の散布については、インターネットなどを見ていると、「1000倍ほどの薄さに希釈した薬剤が人間に効くか!?」という意見も目にすることがありますが、薬剤販売メーカーでは、雨合羽や防護マスクの使用を推奨しています。
私は、体を大切にしていきたいですし、このようなマスクをして作業するようにしています。
こちらのマスクは、メガネを使用したままでも装着することができますし、何より顔全体を覆っているので、間違って薬剤を吸入するという可能性も少なくなっています。
そういった点も気に入っているポイントですね。
こちらのマスクは、面とフィルターを別々で購入する必要があります。
こちらがマスク部です。
そして、フィルター部材
フィルターも使用目的にあわせて、選ぶことができるようになっていて、私は「有機ガス用」をセレクトしています。
初期投資は、いいお値段となってしまいますが、体に関することですしね。
防護力の高いマスクで作業するようにしたいものですよ!
本日のまとめ
今年の最大の目標であった、ビニールハウスのビニールの張替え作業とそれに伴う、ビニールハウス内部の消毒作業がようやく完了しました。
まだ、鹿児島県の工事で設置したマイクロスプリンクラーのマカロニホースの処理をどのようにするか検討しているところですが、使いながら良い方法を探っていきたいと考えています。
とりあえずは、内部の整備が完了したことですし、2016年の総仕上げとしてあとは、ビニールハウス外周の整備をおこなって、年内の作業を終わりということにしたいですね。
今年も残すところ、あと1週間です。
元気に頑張っていきたいですね!!
本日のブログは、ここまで!
それでは、また明日~