ブログをご覧の皆様こんにちは!
管理人のとし( @kedokumango )です。
鹿児島県の「徳之島」で栽培する『花徳マンゴー』は、2016年8月13日から18日までの5日間をかけて「夏季剪定」を行いました。現在、剪定を行なった箇所からの2節目の新葉が固まり、3節目まで吹出してきてしまいました。
本日のブログでは、その3節目の対応について記録しておきたいと思います。
この記事の目次
現在のマンゴーの葉色などをチェックしてみよう!
マンゴーの樹は、栄養分が濃すぎると「炭疽病」などの病気になりやすいですし、葉色も濃くなり、樹が成長方向に進み、暴れだして花芽も付かないということがあるものです。
そんなマンゴーの健康状態をチェックするには、毎日の観察が大切で、まずは、現在の葉色などのチェックから行なっていきたいと思います。
昨年から成長した下葉の方は、まだ栄養素が濃かったこともあり、葉色が濃く、深い緑色となっていますが、3年間の施肥コントロールのおかげもあって、今期伸びた分の葉については、納得のいく色をしています。
植物栽培において、このように自分自身が狙っていたことが、結果としてかえってくると、やはり嬉しいものがあります。
それでは、上記の写真とは、アイポイントをずらしたものも見てみることにしましょう。先程の写真は、樹の高さまで腰を落として撮影していますが、今度は、上から見下ろすような感じで撮影したものとなります。
ところどころの枝が飛び抜けている部分がありますが、昨年と比べると、ほとんど全ての樹の高さが揃うようになってきました。
まだ少し、枝が込み合っている部分があるので、時折、枝を抜いて風通しを良くしてやる必要があると考えているところです。
マンゴーから伸びる「3節目」ってなぁに!?
徳之島でのマンゴー栽培において通常は、夏季剪定を行なったマンゴーの樹の頂部から2節が伸びて、そこへ花が咲き、着果するのが本来の姿となっています。
しかし、今期は気温が高くで推移していることもあって、2節目の新葉が固まるのも早かったですし、その2節目から新たな新芽として3節目が吹き出そうとしているのです。
上の写真では、3節目の新芽の葉が開く前の状態となっていますが、この新芽に対する処理が今後の成長過程において重要になってくるのです。
3節目の新葉の対策について
2016年11月2日に昨年まで「徳之島」に赴任されていた鹿児島県農業普及課の担当者が、プライベートな所用のために来島され、その際に「プチマンゴー講習会」が開催されたのですが、その場でも問題視されたのが、この3節目の対処についてでした。
今期の私の園では、早期からこの3節目の新芽に対して葉に広がりが見えたところから、その都度、葉をこそぎ落とす対策を施してきました。
葉をこそぎ落とすと、真ん中に茎の部分が残るのですが、今期はそれも全て取り除いた方が良いとのアドバイスがあったので、マンゴー講習会の翌日の11月3日には、下記の写真のように全ての芽の部分を取り除きました。
新芽を折るのは、葉をこそぎ落とすよりも時間を要しないため、なんとか1日で作業が完了したのが救いでしたね。
こちらが新芽を取り除いた2節目の頂部となります。
2節目で止まってくれている芽を見てみよう!
ちなみにですが、同じビニールハウスの中でも成長の仕方に違いがあるもので、成長の遅いものの頂部についても紹介したいと思います。
本来だったら、このような感じで12月を迎えたかったのですが、今期は、気温の影響が大きく成長スピードが早かったようです。
本日のまとめ
3節目への対応として処置は、全て完了しました。
私の園では、10月20日から樹を冷やすモードに入り、夜間もビニールハウスのサイド部分も開放していますし、灌水作業もストップしています。
これは、3節目が出るのを防ぐ目的も大きいのですが、こうやって樹を冷やし、灌水をストップすることで樹勢を弱め、花芽を促進するために行なっているのです。
正直、ここまできたら祈ることぐらいしかできなくなってきてしまいますが、日々の観察で病害虫の発生に注意していくことも大切な作業となっています。
なんとか上手くいってほしいものですよ!!
本日のブログは、ここまで!
それでは、また明日~