マンゴー栽培を行なっているビニールハウスの保温を開始しました!

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ブログをご覧の皆様こんにちは!
管理人のとしです。

今まで、幾度となく当ブログにて、マンゴーの頂芽が全体の7割ほど吹き出してきたら、ビニールハウスの保温を開始すると紹介してきました。本日のブログは、保温をしながら気をつけていることについて紹介したいと思います。


 

 

花芽の成長を促進するぞ!

今期のマンゴーですが、昨年度よりも夏季剪定の時期を早めてスタートしました。

これは、剪定の時期を早めることによって、次に吹出す新芽から伸びる葉に十分に栄養を蓄えさせて、開花期を早め、出荷時期も早めたいという気持ちから計画した行動でした。

しかし、剪定後には、悪天候が続き、日照時間が少なかったことや、今年の暖冬の影響で、樹へ寒を十分に与えることができなかった理由から、10日程の遅れが生じていました。

そんな成長の遅れを回復する為に最後に残された手段が、この「保温」であります。

私の住む南国「徳之島」という環境では、3月ともなれば、太陽さえ照れば20度を超えてくる日も多くなってきますので、都会のビニールハウスの環境と違って暖房施設は、必要ありません。

ただ、ビニールハウスのサイド部分と入口の戸を閉めるだけで「保温」状態は、確保されるのでありますよ。

遅れを取り戻すラストチャンスです。

この保温管理で、なんとか早期開花を目指したいものです。

保温をなぜ待っていたのか?

上記の文章からすると、早く「保温」を開始した方が良いように思いませんか?

これにも理由がありまして、一番最初にでた花芽に合わせて保温を開始したとします。

そうすると、他の枝は、どうなるかというと、十分に寒を与えていない状態で、保温が開始されると花芽の成長が止まってしまいます。

肝心の開花が望めないっていう最悪の状況に陥ってしまうわけです。

そこで、ビニールハウス全体の7割の頂芽が吹き出してくるのを待っていたということなのです。

ちなみに、今期最初に花芽について、ブログで触れたのが、1月9日の記事でした。

ですから、私は、1ヶ月強に渡って、「頂芽よ早く出ろ!早く出ろ!」と願っていたのでありますよ。

試験的に2月28日から保温を開始しています!

2月28日(日曜日)にビニールハウス内で作業をしていて、保温開始の時期を「今だ!」と判断しました。

そこで、まずは、サイドのビニールと戸を閉めることにしました。

こちらは、サイドのビニールを閉める前の状況です。

マンゴー栽培のビニールハウスを閉める前の様子

 

こちらが、サイドのビニールをおろした状態です。

マンゴー栽培のビニールハウスの保温を開始した様子

保温を開始したからといって、ビニールを閉めっぱなしでは、良くありません。ビニールハウス内の温度が上がりすぎてしまうのと、病気の原因となる湿度がこもるのを防ぐために、下方を少しだけ開けている状態にしています。

それと、温度センサーで自動で動き出す大型換気扇の設定温度も少し見直しました。

ビニールハウスの温度センサーのコントロール装置

ハウス内が、24度まで上昇すると、大型換気扇がまわりだし、中の空気を強制的に排気するようにしています。

この状態で1日の温度の推移を確認してみました。

2月29日の気温については、気象庁のデータによると、平均:15.7度、最高:18.8度、最低:12.0度ということでした。

そんな状況下で現在の設定でいくと、ここまで最高温度が上昇していました。

ビニールハウスを閉めた時の温度計の様子

最高温度で、30度をマークです。

現在のところ、ベストじゃないでしょうかね。温度の上がり過ぎは、樹に対して、悪い影響をもたらしますので、これからコマメに観察しながら、気温の変化に対応していきたいと思います。

本日のまとめ

ビニールハウスの閉めきりについて今回紹介しましたが、密閉された空間が太陽に照らされると、恐ろしいほどに温度が上昇します。

夏場に太陽が照りつける場所に車を停めておいた時の状況を思い出してください。あれと同じです。

閉め切って、湿度が高い状態で、温度が上がれば、樹を蒸してしまっているのと同じ状態ですからね。

保温状態を維持しながら、適温で管理できるように、注意していきたいところです。

本日のブログは、ここまで!

それでは、また明日~


 

 
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